2017.06.16 Friday 6/11 2017 Y2XC-R2にセローで参戦♪
先日、ガレージハイブリッド 泥んこ走行会に出走するために、庭から引っ張りだしてきて整備したセロー二号機。昨年の12月から庭でカバーをかけられまま、出番がなかったのです。今回せっかくあれこれと整備をしたので、翌週6/11のY2XCもセローで走ってみることにしました。
もちろんY2に出る前にも、軽い整備をします。まずは洗車。 ライトユニットはずして、地味な軽量化。いつもやってるように、プラ板で蓋をしてカーボン風のシートを貼付。 Y2用のゼッケン319貼付。エアクリーナー洗浄。
オイル交換。四時間レース走っただけだけど、オイル負荷の高い空冷エンジンだから、レース毎に交換です。 オイルフィルターも汚れてます。 ダストカバーをフォークブーツに交換しました。見た目はダストカバーだけのほうがスッキリしているのですが、インナーチューブに傷がつくと高く付くので、やはりフォークブーツの方が安心ですね。 さて、タイヤはどうしようか。といってもガレージから中古タイヤを漁るだけなんだけど。…結局リアは五分山の古いトラタイヤ(ツーリスト)のまま、フロントは七分山の…えーっとなんだっけな、なんかその辺にあったMXタイヤに変えました。ワイワイだから適当です(笑)
レース当日。 天気は快晴ですが、前日の雨でコース内はところどころマディーになっているとか。 セロー二号機のフロントサスはTT225のセミエア式が装着されています。 エア注入口はタイヤチューブと同じ米式バルブです。今回はスタート前に、0.5kgf/cm2(推定上限値)まで加圧してみました。
お久しぶりの参加の、草葉企画の皆さん。 タッキーさんのKTM250EXC、ついにレースデビューですね。
ひさしぶりによちゃんに敢えて嬉しかったな〜! まくちゃんも参加(これはまくちゃんではありませんw) ウザワさんは初Y2XC参加で、初チーズナッツだそうです!
Y2XCでは、スタートポジションは早い者勝ち、どこでも自由に選べるので、せっかくだから前の方に行ってみました。レーサーに混じって、四列目に一台だけセロー。場違い感がハンバなかったです(笑)Y2XCにはトレールバイクやTT-R125、CRF100などのファンバイクもたくさん出てますが、だいたいそういうバイクは後方スタートなんですよね。
スタートラインにならんだところで、キャブがオーバーフローしていることに気がつきました。その際はコンコンと外からキャブを叩いたら止まりましたが、どうしてこんなに頻繁にオーバーフローするんだろう?と疑問に思いました。ガソリンにゴミや錆が混じると、キャブレタにそれが流れ込み、オーバーフローの原因になるのですが、ポリタンクだからタンクから錆が発生するということは考えられないのです。この際に、「レース中になんか燃料系のトラブル起こったらいやだな…」とちょっと嫌な予感がしました。 スタートしてしばらくはとても順調に楽しく走っていました。セローでも、がんばればそれなりに速く走れますね。どうしてもパワー不足でKTMより明らかに遅いところは何箇所かありますが、ちょっとややこしいウッズなど、ハイスピードでない区間では、僕が乗る分には、KTMとセロー、どちらでもさほど変わらないのではないでしょうか。
しかし、3周目あたりでトラブルの予兆がありました。パドック脇の長いストレートを四速全開で駆け抜けたら、ストレートの最後でエンジンが吹けなくなり、スローダウン。そのまま一度少し脇に寄せてバイクを停め、スロットルをひねってもエンジンがふけ上がりません。そこで一分ほど時間をおいてからエンジンをかけると、今度はちゃんとエンジンが吹け上がるようになりました。 その次の周では、荒れた不規則なフープス状の長いのぼりを2速全開で走っていたら、また同じ症状になりました。この際に、また再スタートする際に一分ほど時間を置いたのですが、ついでタンクキャップを開けて、中のガソリンを確認したら、予想より減りが早いように見えました。これはもしかして、断続的にオーバーフローが起こっていて、低速域ではガソリンをいくらか捨てながら走ってるんじゃないだろうかと思い、念のため、コックをリザーブ側に切り替えました。
この症状は、キャブのフロート室のガソリンが足りてない状態ではないだろうか?何らかの理由でガソリンがキャブに降りてくる速度が遅くて、アクセル全開が続くとガソリンの供給が間に合わない状態になっているんじゃないだろうか、と思いました。 その周の集計が終わり、ピット脇を通る際に、しまちゃんの姿が見えたのでピットインして、大変申し訳ないけれど、僕の車のところから念のためガソリン缶を持って来てもらうようにお願いしました。普通なら、セローでは三時間エンデューロで給油が必要にはならないはずですが、もしオーバーフローが原因でガソリンが思いのほか減っているなら、途中で給油が必要になるかもしれないと思ったのです。
その後は、低いギヤでアクセル全開にすることを控え、ワンテンポ早めにギヤをあげてアクセル七分目で走ると症状が再発しなかったので、なるべくそんな意識で走るように心がけました。
しかし、10周目を走っている際、コースの最後の登り坂でまたエンジンが吹けなくなり、スローダウン。そのままエンジンが止まってしまいました。再スタートする際に一分ほど時間を置いて…とやっても、今回はふけ上がりません。エンジンはかかるのですが、アクセルを開けるとふけ上がらず、パワー不足で、そのちょっとの坂が上れません。考えた末に、エンジンをかけ、半クラッチをつかいながら無理矢理坂を押し上げて、リスタートしました。そこから集計、ピットまではほぼ下りか平坦なところで、ストレートエンドの登りは手前の勢いで登れるからなんとかなるはず…。
なんとか10周目を終えて、ピットに入った時点ではまだ20分残っていました。一周15分程度なので、あと二周できるはずです。ピットで念のためガソリンを入れ、エンジンをかけてレーシングしてみましたが、相変わらずふけ上がらない…。どうしようか迷いましたが、ここでリタイヤするのはなんとももったいないので、もしかしたら乗っていれば調子が戻るかもしれない、という淡い期待を持ってリスタートしました。
でも残念ながらそう都合良くはいかないものです。小さな坂を登って左ターンしてガレ下り、という所の登り坂で失速。また、半クラッチをつかいながら無理矢理坂を押し上げて、コースロープの外にバイクを出し、しばし途方に暮れました。
相変わらず、かかるもののふけ上がらないエンジン。SUGO2DAYSの二日目、テスト内でリアブレーキトラブルを起こした時のことを思い出しました。諦めるな、レース中のトラブルに対処してこそのエンデューロライダーだよな。拙い知識で考えました。ガソリンがキャブに降りてくる速度が遅いとしたら、その原因は、コックのつまりか、あるいは車体下部へと垂らしたキャブのエアベントホースのつまりか。そこで、コックをリザーブからONの位置に戻して、キャブのエアベントホースを引っ張りだして振り、泥を落としてからエンジンをかけると…ようやくまた、エンジンがスロットルに追従してふけ上がるようになりました。コックかベントホースか、どちらが原因だったのかはわかりませんが、とにかくレースに復帰できました。
…しかしながら、ここで10分ほどロスしてしまったため、あと二周回れるはずが、この周でタイムアップとなってしまいました。
リザルトは11周、160台中49位でした。 トラブルがなければ12周行けた、と思うと残念です。しかし、セローとしてはなかなか健闘したリザルトですし、レースを三時間走ったおかげで、新たにこのセローの問題箇所が見つかって良かったです。実戦でしっかり走って見ないと、わからないんですよね。
スタート前に加圧したFセミエアサスは、高速域で暴れにくくなり、とても良い感触でした。ただし、そのまま車に積むとシール破損、オイル漏れの原因になりそうなので、車に積む前にはまたエアを抜いておきました。
参加の皆さん、お疲れさまでした!
斉藤さんのKTMに、今回はなんとかセローで勝ったよ!(笑) 途中でタイヤ交換したのに16位という驚異的な走りを見せた姫丸さんと、それをサポートするしまちゃん。 素敵な夫婦ですよね。 ここからは後日談です。 主犯は間違いなく「ガソリンコック」でしたね。 ひどく錆びていて、フィルターも無くなっていました(´ω`) このコックが燃料供給を妨げたり、キャブにゴミを送ってオーバーフローの原因になったりしたのでしょうね。
タンクのコック取り付け部の周辺にクラックがありましたが、これはタンクの中までは貫通していませんでした。 ただ、このクラックのせいでガソリンがコックの取り付け部のガスケットをくぐり抜けてガソリンがじわじわ漏れているので、ここはJBウエルドで穴埋めします。
フィルターのなくなったコックから錆が入ったに違いないキャブの全バラ清掃、組み立て、取り付け。 エアベントホースは、泥つまり対策のために二分岐。
タンク補修の上、コックを新品に交換。ガスホースを新品の太いものに交換。
オイル交換、オイルフィルターチェック。オイルもフィルターも思った以上の汚れ。 三時間エンデューロは、空冷エンジンにはけっこうな負荷がかかりますね。レース後の洗車時には、熱くなったエンジンからモクモクと水蒸気の白煙があがったのを思い出しました。急激な温度変化を避けるために、もう少しエンジンの温度が下がってから洗車したほうがよいかもしれませんね。
残り三戦あるY2XCのいずれかで、こんどこそこのセローで三時間を問題なく走れるのかをチェックしたいと思います。 JUGEMテーマ:車/バイク ![]() |