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SL230-コマ図ラリー仕様、できました

この週末に、DOAというラリーイベントに参加する、ぽくり。さんのSL230をお預かりして、ラリー仕様にしました。

ラリーイベント初参加だそうです。

 

ゼッケンベースは厚手の透明ビニールです。貼付けたゼッケンはダミーです。

これは春DOAのときの僕のゼッケンですね。

電動マップホルダも考えたのですが、まずはトラブルの少ない手巻き(弁当箱)ホルダで十分でしょう。

二個貸し出しますので、初日の朝にそれぞれにDAY-1とDAY-2のコマ図を巻いておくと、二日目の準備が楽ですよ。

 

電装系はETC,USBにラリーメーターと多数使用のため、適当なところから取ると電圧降下の恐れがあり、リレーを介してバッテリーから直接取れるようにしました。リレースイッチのトリガーはテールランプ回線から取りました。配線類はライトカウルの中で処理することが多いのですが、SL230にはライトカウルがないので、USBのレギュレータや、リレー、配線類はすべてタンク下に収納しました。

 

悩んだのが、ラリーメーター用センサーの取り付けです。

貼付けるタイプではなく、センサー部分がM8ボルト状のタイプが同梱されてて、初めて見るので、どう取り付けて良いかわからず、メグメグさんに教えてもらいました。これは先端がセンサーになってるわけですね。

 

で、こんな感じでステーを作りました。

ホームセンターの300円のステーを現物あわせで曲げて、ドリルで穴をあけただけです。

 

キャリパーのボルトと共締めで取り付け。

キャリパーのボルトが万が一にも緩まないよう、ネジロックを多めに塗布しています。

マグネットは弾性エポキシ樹脂で接着しました。

 

ラリーメーターはもちろん、rc-7です。

これは貸し出しではなく、ぽくり。さん自身が購入しました。

 

ラリーメーター及び灯火類やホーンの動作確認もOK。

Ready to Rally!!

あとは、ぽくり。さん自身が、冒険の扉を開くだけですよ。(´∀`)

 

なお、今回のDOAは、土曜日の都合が悪くなって参加を取りやめざるを得なかったのですが、そこからまたちょっと事情が変わって…土曜日の朝には少しだけDOA会場に行けるかも知れません(^^)

 

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たかねラリー2016

山梨県某所からスタートする草コマ図ラリーに、今年も参加させていただきました。

昨年、一昨年も行われたこのラリーは、今までは特に名前はなかったんですが、今年からは「たかねラリー」という愛称がつきました(笑)。

7月2日(土)
ラリーは日曜日ですが、土曜日に前日入りします。渋滞しがちな中央道にお金を払うのももったいないので、柳沢峠経由で現地を目指します。片道三時間といったところですね。
到着したら、まずはパルクフェルメ(笑)にバイクを並べまして…
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持ち寄ったツマミとビールで宴会です。
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峠道の直売所で買った新鮮な桃がけっこう評判よかった気がするので、次回もそれにしよう(もう来年も行く気です)。
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いまっぽさんが用意してくれた20Lの生ビールもめでたく完売。

7月3日(日)
先日のコマ練と違い、スタート順などは全然決まっていません、準備ができた人から好きな時間にスタートします。一番早いライダーは七時過ぎにスタートしていましたね。僕は七時頃に起床して、もぞもぞ着替えて、だいたい八時頃に出発しました。

今日は、オプションの中津川林道往復も含めてすべて走るつもりだったので、とりあえずお昼ご飯ポイントまではひたすら走りました。
お昼ご飯は、後ろから追いついてきたテツさんと一緒に食べました。
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次の林道は、テツさんと一緒に走りました。
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ここは、いつも写真を撮るお気に入りのポイントです。

オプションの中津川林道も往復しました。
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中津川を往復した後、三国峠でまたテツさんとは分かれて、一人で走りました。
コマ図ラリーは、時々友達と走ったり、また一人で走ったりと、自分のペースで気ままに走れるのがいいですね。

ガレガレの川上牧丘林道を登った大弛峠にて、オプションの中津川林道に行ってる間に先行されていたおさるちゃん&べこちゃんらに追いつきました。
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いい笑顔!楽しんでるようですね。
ただ、おさるさんに貸していたコマ図ホルダーが、金属疲労で折れてしまったようです。すみません…
でも、周りにいたみんながタイラップなどで応急処置をしてくれて、走り続けることができました。

17時15分頃、無事にゴールしました。

オプション林道も行けたし、蕎麦も食べれたしで、フルコースで楽しめました。

帰路も柳沢峠経由ですが…途中、ガス欠しそうになってガソリン缶から給油しました。危ない危ない…。


さて、おさるさんにお貸ししてたマップホルダーステーは
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金属疲労でこんな姿にw
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10年以上前につくったものですし、加工しやすいように1mm厚のアルミ板を使っていたので、これは仕方ないですね。
天寿まっとうです。

テツさんに貸した方の新型は、川上牧丘林道での転倒テストにも耐えたようです(笑)

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このタイプをもうひとつ作っておきます。
そして、さらなる改良版(機能は同等で価格抑えめになる予定)を、みっちゃん用につくる予定です。


次のコマ図イベントは、10月のDOAかな…?
結構先の話なので、その前に一回、僕がコマ図イベント企画したら、参加してくれる人、いるかな〜?
 

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第6回コマ図練習会「コマ練」に参加しました

6月11日、愛知県某所で開催された「コマ図練習会」通称「コマ練」に参加させていただきました。
今回で第六回目になるイベントだそうですが、僕は初参加です。

「コマ練」を主催されている加藤さんは、ラリー運営団体SSERのスタッフもやられている方です。僕と加藤さんとの出会いは、僕が2年前に企画した、小規模なコマ図遊びがきっかけでした。

5月18日 秩父林道ツーリング(DoA直前コマ図練習会)…またの名をGoA?
自主コマ図ツーリング(ver1.1) 二回目。GoA?


僕がコマ図をつくって遊んでいるのを、共通の友達を通じてFacebookでたまたま見てくださって「僕もコマ図イベントやってるんですよ〜」とメッセージをくださったのが加藤さんでした。コマ図がきっかけになったご縁ですね。その頃はまだ、自分がTBIに出場し、そのスタッフに加藤さんがいらっしゃるというようなことは、想像すらしていませんでした。今にして思えば、なんだか不思議です。

さて、その加藤さんが数年前から手塩にかけて育ててきた本気のコマ図遊び「コマ練」にはじめて参加させていただくことになったからには、こちらとしても、失礼のないように全力で楽しまなくてはなりません。kikiさんやおさるちゃんも一緒に、目一杯楽しませていただくことにしました。矢印上

ラリーの第一歩は、入念な準備からです。
一緒に参加するといっても、スタートしたらラリーは「自分でルートを探しながら走る」のが醍醐味なので、基本的にはkikiさんやおさるちゃんと一緒に走るわけではありません。ですので、ちゃんと三人分のマップホルダとメータを用意します。

コマ図は、「ネットプリント」で全国のエントラントに同時配布されます。なんかハイテクですね!w

kikiさんのセローには、TBIで僕が使った電動マップホルダセットを装着しました。

トシヨシさん、ぴらふさんからの借り物セットです。

僕のCRF250Lには、しまちゃん(※)が15年?(もっと?)前に作ったという電動マップホルダを装着。
(※:木の実部屋のしまちゃんじゃなくて、姫丸さんの旦那様のほうです、念のため)

しまちゃんに「好きなようにいじっちゃっていいよ」と言っていただいたので、あれこれ改造しています。

おさるちゃん用には、僕が15年?(もっと?)前に、てんこも林道用につくった手巻きマップホルダを貸し出します。

今回、ラリーメーターrc-7を装着できるように改造しました。

僕はラリーメータrc-7をひとつしか持っていないので、kikiさん、おさるさんの分として、カワセさんとナックさんにrc-7を二台お借りしました。みなさん、ありがとうございます!

コマ練のレギュレーションで必須とされている「IDカード」も準備しました。

さて、準備万端整いましたよ。すべてが終わったのは、出発時間ぎりぎりでしたけどね。

6月10日(金・深夜)
前日は金曜日なので、仕事を終わらせてから、kikiさんと交代で運転して会場を目指します。
現地に到着したのは夜中の二時半過ぎ。すっかり寝静まっているものと思っていたのですが、加藤さんはじめ、数名のスタッフさんが起きていて到着を出迎えてくれたのには驚きました。イベントにかける加藤さん&スタッフの意気込みが伝わってきました。

6月11日(土)
少し仮眠した後、朝は五時過ぎに起床して、準備をはじめます。

CRFには、あらかじめ準備してあったコマ図ホルダと、ナックさんからお借りしたラリーメータを装着。

セローも同様ですが、これはkikiさんに自分で作業してもらいました。

ちょっと準備が大変だったのは、おさるちゃんのKLX。
マップホルダのほか、ラリーメーターのセンサーやマグネット、スイッチなどすべて現場での取り付け。

突貫工事で、なんとかラリー仕様KLXが完成。

コマ図の基本的な読み方と、ラリーメーターrc-7の基本的な使い方をレクチャー。


AM 7:30
ブリーフィングがはじまります。「コマ練」は、主旨としては「初心者向けコマ図イベント」です。難しいと思われがちなコマ図イベントの敷居を下げるため、レギュレーションは緩く、走行距離も程よく抑えてあります。しかしながら、朝のブリーフィングが行われ、そこでコマ図の修正やCPの場所と開設時間など重要な項目が当日発表される点などは、きっちりとSSERで主催しているコマ図ラリーのスタイルを踏襲しています。加藤さんがこの「コマ練」を、楽しいコマ図体験走行会であると同時に、TBIのようなコマ図ラリーにステップアップするためのきっかけにもなってほしい、という思いで運営されていることが伝わってきます。

ブリーフィングが終わったら、8:00〜一分間隔で二台ずつスタート、急いで着替えて準備しないと時間がありません。

ちょっと焦っています。

ゼッケン7番なので、8時3分、早々のスタートとなったkikiさん。

初心者やバイクに乗るのが久しぶりの人、怪我から復帰したばかりの人などはスタート順が早いのもまた、加藤さんの配慮です。

スタートのカウントダウンをする加藤さん。
コマ図ラリーとラーメンへの情熱は誰にも負けません、というオーラを全身から発していますね。

AfricaTwinのライダーは、先週のツーリングでもご一緒させていただいたyosh(チカチカ)さんです。

なんと、四輪での参加者が…!
ドライバーはトランポ専門店で有名なオグショーの小栗さんです。

助手席にはナビゲータの船井さん。本格ラリースタイルですね。

僕は42番手なので、8時20分頃のスタートですね。

駆け込み参加のおさるちゃんは最後尾の60番手、8時30分頃のスタートです。

こうして、いよいよコマ練DAY1がスタートしました。

走り出して40分くらいたったころでしょうか。kikiさんに追いつきました。そのまま抜かして一旦前に出たのですが、何か言いたげな感じがしたので、先に停まって待ってました。話を聞くと、電動マップホルダーの使い方がわからず、ここまで手で巻いていたそうです。…スタート前にrc-7の使い方は教えたのですが、うっかり電動マップホルダの巻き方を教えるのを忘れていました。ごめんなさい。

マップホルダのスイッチはここだよ、と教えたあとは、またすぐに分かれて走りました。普通のツーリングのように仲間で固まって走れば、先頭の人以外はコマ図やメーターを見なくても走れてしまいます。競技ではないのでもちろん単なるツーリングとしての参加もOKでしょう。ただそれでは、加藤さんが伝えたいであろう「コマ図の面白さ」はわからないんですよね。なので、僕はスタートしたら、基本的にはkikiさんやおさるちゃんと一緒に走るつもりはありませんでした。せっかくのコマ図イベントだからこそ、自分の目でちゃんとコマ図とメーターを見て、正しいルートを見つけるという「コマ図の面白さ」を感じながら走ってほしいからです。

初心者向けイベントといいつつ、こんなちょっとしたガレ登りはありました。

セローにツーリストの組み合わせなら、楽しく登れる坂ですね。

こちらは以前、サマブリで交流してまして、最近久しぶりにまたDOAでお会いした豆さん。

バイクもライダーもかっこいいですね〜。


チカチカさんでも足が出ることあるんだ。(^^)

ビッグオフにはちょっと辛めの坂だったようで、こんなアクシデントも…

怪我さえ無ければ、万事「あー楽しかった」ってことでOKですね。

コマ図をたどり、ダートを走り、CP1を越えたその先には…
プリン&TKG(卵かけ御飯)CPがあります。プリンは数量限定で早い者勝ちなのです。

トップライダーのI町さんと、そのライトを飛石で叩き割ったwチカチカさんの2ショット。
I町さんが怒ってそっぽを向いている…わけではありません。とても和やかでした、念のため。w

名古屋コーチンの卵でつくったプリンは、カスタードクリームのように滑らかで濃厚。

プリンはもう売り切れです。
と思ったら最後の一個にありついたラッキーガイなおとくん。

プリンも食べたけど、TKGも食べてしまいました。こちらもウマウマです。

食べ終わってちょうど出発しようとしたところに、kikiさんとおさるちゃんがやってきました。

もうプリンはないよ!と伝えたら残念がっていましたけど、TKGを食べる!と店内に入っていきました。

この後、まだ冷やしていないできたての「あったかいプリン」を食べることができたそうです。冷たいのとはまた違った美味しさだったとか。

コマ図にいざなわれて走る未知のルート。楽しい時間が流れます。


基本的には一人で走っていますが、CPではまた仲間達に会えます。


そしてこのあと、朝のブリーフィングにて「右折せずに直進」に訂正されていたコマで右折してしまいました。
まんまと間違えた上に、前を走っていたライダー(たぶんミサイル小川さん)が直進するのを見て「おーい、間違ってますよー」なんて思っていました。自分が間違ってるのに…。そして、まんまとなおとくんも騙されてましたけどね(笑)コマ図の訂正はタンクに貼っていましたが、訂正コマ図がはじまる距離だけでも、もっと目に付く位置に貼っておくべきでした。これもまた、ひとつの経験です。

トシヨシさん、まさかのパンク!

こんなトラブルをなんとかするのもまた、ラリーのための練習になるんですよね。

この後のダートで、ちょうど前にいたいまっぽさんと一緒に走ったのがすごく面白かったな。
前半は一生懸命ついて行ったんだけど…後半になって路面がさらに荒れだすと、いまっぽさんがやたら速くて、ジリジリ引き離されちゃいました。さすがだなー。

200km地点でいったんゴール(CP3)。残りの60kmのコマ図を走りにいくかどうかは自由に選べます。
僕はもちろん、午後二時頃に一旦ゴールした後、すぐにリスタートしました。
kikiさんは、次の日に走ることも考えて、200kmで終了にしたそうです。


残りのコマ図60kmに、なかなか楽しいガレ登りがありましたね。
こちらはなおとくんですね。

パンク修理を終えて、ちゃんとルートに復帰したトシヨシさん

僕の写真も撮っていただいてました、ありがとうございます!


60kmのコマ図は一時間半もかからずに走ることができました。
午後三時半頃、無事にゴール。総走行距離は270kmほどでした。

写真を撮りそびれたのですが、午後四時半〜五時頃でしたでしょうか。おさるちゃんが戻ってきました。
残りの60kmも走りきったそうです!

夜はバーベキュー飲み会で盛り上がりました。いまっぽ生ビールが19時に売り切れる大盛況ぶり。
kikiさんやおさるちゃんもとっても楽しかったそうです。
直前まで準備や仕事で忙しかったけど、無理してでも参加して良かったよね。

何人かの人に、TBIのブログ記事が面白かったです、と声をかけていただいたのも嬉しかったです。
また、新しいラリー友達が増えました。

6月12日(日)

翌日は、2年前のコマ図を使って走るオプショナルイベントです。
希望者のみの参加で、20〜30名くらいの人が走ったのかな?
こちらはオプションですから、ライダーそれぞれがまた前日とは違った遊び方をしています。

おさるちゃんは、次の日が早いので、バイクには乗らずに車でプリンを食べにいってから帰ろうかなって緩い感じ。
kikiさんは、プリン屋さんの80km地点までコマ図に従って走った後は、うなぎ屋のある150km地点までショートカットする予定。うなぎ屋さんが人気店で、12時半〜13時頃に売り切れ閉店になってしまうのだそうで、オンコースで走っていると、うなぎに間に合わないから!というグルメ優先の判断です。
僕は、せっかくなのでまたコマ図のルートをすべて走ることにしました。

基本的にはこの日もkikiさんと僕は別々に走るつもりでしたが、前日の60kmコマ図の中にちょっとしたガレクライムがあり、この日はそこを30数キロ地点で通過するということだったので、そこだけは念のためkikiさんを見守ることにしました。

先にダートの入り口について待っていると

20分ほどでkikiさんがやってきました。

そして…期待どおり? 愉快な失敗をやらかしてくれました(笑)

オフロードバイクではこんなの良くあることですよね。
怪我さえ無ければ「あー楽しかった」ってことでOKなんです。

このダートを出た後、思ったより時間が押していたので、kikiさんはiPhoneナビを使ってプリンCP1へ直行。
僕はその後もコマ図通りに走りましたが、途中で一カ所オンルートに通行止め箇所があり、そこはGoogleマップを使って迂回路を見つけました。うーんけっこう遠回りだな…。がんばろう。


そうしてたどりついたプリンCP1。
おさるちゃんとkikiさんと僕は別々のアプローチをしたのですが、運良くここでまた会うことができました。

kikiさんとおさるちゃん、ここで合流した二日目だけ参加のコダマさんはプリンを食べただけでしたが、僕は手打ち蕎麦も食べてしまいました。なにしろ、この後kikiさんとおさるちゃん、コダマさんは三人そろってうなぎ屋に直行すると言うのです。この時点で10時50分頃。直行すれば20km足らずですから、40分もあればつくでしょう。ところが僕はオンコースで走ると決めていたので、150km地点まで残り70kmを走らないと、うなぎ屋にたどり着けません。アベレージ35kmで2時間として、到着が12時50分…うなぎが売り切れてしまう可能性が高いので、ここで蕎麦を食べておいたという訳です。

じゃあまたね。
うなぎへ直行する三人に別れを告げて、オンルートで走ります。

でも僕は諦めた訳じゃない。

うなぎCP2の開設時間に間に合うことを祈りつつ、先を急ぎました。

途中で、野生のオッジーさんに遭遇!

今回はコマ練には参加しないで、
「皆さんを、陰で見守っていたんですよ〜(^_^)」
だそうです(笑)まさに、このエリアの道祖神さまですね。
この時一緒にいたなおとくんとめぐちゃん​は、この日は夫婦ツーリングモードで仲良く一緒に走ってました♪

僕がうなぎCP2を目指して、コマ図のルートをひた走っていた頃、先に行った三人は…
さらに前から並んでいたまえまえさんと合流して、うなぎを堪能したようです。

食べ終わった空の重箱の写真を送ってくるとは…
なんてひどい人なんでしょう……www


そして午後12時30分頃。見えてきました…

ま、間に合った!
このとき、ちょうどkikiさんらは食べ終わって、先へ進もうとしていた時でした。
「これから並んで食べるの大変だから、やめといたら?」とひどいことをいうkikiさん。
自分は食べたくせになんてことを!騙されないぞ!絶対食べてやるー

僕が到着して、店の前に置いてある待機者リストに名前を書いて並び始めたそのわずか15分後

うなぎCP2はクローズに。危ないところでした。

ようやくうなぎにありついたのは、午後一時半近くですから、一時間近く待ったことになりますね。

しかし、待った甲斐がありました。めちゃくちゃおいしい鰻でした。

コマれんって、苦しいなぁ…。
CP1が手打ち蕎麦とカスタードプリン、CP2がうな重とは…。
ああ、お腹が苦しい…

CP2でたっぷり一時間以上も費やしたので、きっと間違いなく僕が最後尾です。
リスタートし、先を急ぎます。

ん?このコマは…

昨日ブリーフィングで「右折せず直進」に訂正されていたコマです。なにしろ、間違えたからよく覚えています。
先のコマの絵が昨日と一緒なので、ここは直進ですね。
kikiさんたち、間違いなく進めたかなあ、と心配していたら…
あとでこんなLINEメッセージがkikiさんから届いていることに気がつきました。

同じところで、お互いに相手を心配してたんですね。(笑)

午後三時過ぎにゴール。やはり僕が最後尾でした。

加藤さん、めぐめぐさん他、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
コマ図三昧の楽しい楽しい二日間でした。

帰路に寄ったCP3は、めぐめぐさんおすすめのシフォンケーキ。

なおとくんとめぐちゃんも来てました(笑)



僕も、kikiさんもおさるちゃんも、コマ図とグルメ(笑)の二日間を満喫しました。こんなに楽しいイベントなのに、初参加だったのがなんとも悔しい気持ちです。もっと前から参加したかったなあ…。TBIの前に参加していれば、ブリーフィングでガムテープと油性ペンを持って行くことの意味も事前にわかったはず。

「コマ練」は、次回からはいよいよ、次のステップに移行するそうです。どんな形に進化するんでしょうか…?Mr.コマ練・加藤さんの野望は続きます。次はどんなコマ図で、僕らをどこに連れて行ってくれるんでしょう?今からワクワクしながら待っています。
 

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アフターTBI
単なる覚書。

5月5日 TBI翌日(Day7)
大阪方面へ移動しながらおでんやうどんを食べまくる



大阪近郊某所で宴会


仮住まいのいまっぽ亭で雑魚寝。

5月6日 Day8
トシヨシさんとともにいまっぽ号で帰路につく。味噌カツを食べる。

ようやく帰宅、長旅お疲れ様

レース中の非常食をつまみに晩酌

これで土日は後片付けでゆっくり…

5月7日 Day9
ゆっくり…と思いきや、明日ツーリング?まじですか…誰が行くんだよ
慌てて整備


5月8日 Day10
T中夫妻の呼びかけで集まったのは、モンゴルに行くしまちゃんのほか、ダブル小川夫妻にトシヨシさんにおーたきさん…TBI走ってた人ばっかり!みんなどうかしてる(´∀`)





ガス欠、崩落、雪、パンクと、イベントだらけの楽しいツーリングでした。

これでやっとTBI2016が完結しました。
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Door of Adventure 春 2016
2016年 05月 21日
Door of Adventure 春 2016に参加してきました。
春DOAへの参加は、今回で三回目です。

過去レポ
2014 春DOA (KTM125EXCで参加)
2015 春DOA (CRF250Lで参加)

三回目の参加だし、TBIでかなり厳しいラリーを体験した後だったので、春DOAへの参加については割とお気楽気分で構えていました。しかし、DOAのエントリー自体がTBI直前でバタバタしていた時期だったので、事前のインフォメーションをろくに読んでおらず、大事なことを見落としていたのです。…なんと今回から、金曜日の前泊については事前申し込みが必要で、別料金になっていました。別料金といってもわずか1000円ですので金額的にはまったく問題ないのですが、申し込みそのものをしていなかったので、前泊ができませんでした。

早起きして行こうかな?ともちょっと思ったのですが、今回から受付は一時間早くなり、朝の五時から。家を夜中の二時に出ることになるので、ほとんど寝る暇がありません。やはり現地に前乗りして車で寝るのが賢明です。

ということで、前夜にアクアラインを渡り、まずは「寿司・活魚料理いそね」にて「はかりめ二色丼」を堪能。ちなみに、「はかりめ」とは「あなご」のことです。
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【上品にやわらかく煮あげた穴子に天然塩とレモン・シソの葉でさっぱりと味付けした「穴子のさわやか丼」といそね特製の煮汁でこってりと煮あげた定番の「はかりめ丼」の2つの味が楽しめるいそねでしか食べられない一品】

その後は、大西さんや三原さんからお勧めいただいた「九十九谷公園」でひとり前泊することになりました。ここはトイレがあり、いつでも出入り自由な公園です。
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前夜に暗い公園で一人というのはちょっと寂しいシチュエーションですが、ゆっくり眠れたし、朝の景色は最高だったので、これはこれで良かったですね。

四時過ぎに起きて、四時半に出発。
DOA会場(マザー牧場オートキャンプ場)までは車で10分。
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朝の空気がひんやりと漂う会場でバイクをおろして、バイクの準備。五時に受付開始です。
手続きは可能な限りまとめてやったほうが楽なので、僕の場合は、受付に必要な書類(受理書等)を持ち、車検を受けられる状態のバイクに乗り(当然ですが、ちゃんとヘルメットを被って)、徐行運転で受付テントに向かいます。

受付テントの側の邪魔にならないところにバイクを停めて、受付が終わったら、その場でフロントゼッケンを貼り、そのまま車検を受けて、車両をスターティングエリアに入れます。
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なお、DOAの場合は車両をあずけた後も特に制限なくこのエリアに立ち入り、マシンに触れることもできますので、いわゆるパルクフェルメ(=不正防止のために車両をチームから隔離し、一時保管する場所)ではありません。その感覚で、TBI等の規程の厳しいラリーに出た際に、車検が終わった後に時間外にパルクフェルメに立ち入るとペナルティーを受けることになりますので、その点はご注意ください。

テツさんもやってきました。
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最新型のアフリカツインDCT!
…いつの間にこんなものを買ったのかと思いきや、なんでも、「社用車」だそうですよ。
そして今回のDOAへの参加はあくまで「お仕事」だそうです。
それでも、うらやましいですね。

受付車検が終わったら、やらなくちゃいけないのがマップの作成
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A4の束で配布されますので、真ん中でカットし、張り合わせてロールにします。
カッター&カッターマット、テープ糊があると便利です。
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TBIで得た経験から、もう分岐方向をマーカーで塗ったりしませんので、以前より時間がかかりません。
その代わりにチェックすべきなのは、CPの位置と開設時間、GSの位置です。
しかしながらDOAの場合はインフォメーションの書類にすでにCPの位置・開設時間が記載されていますので、あらかじめマップホルダにメモが貼付けてあります。また、総走行距離が200kmちょっとなので、僕のCRF250Lの場合はビッグタンクにガス満タンでスタートすれば給油の必要がないため、GSの位置はチェックしませんでした。
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スタッフで参加のくっしーさん。ニコニコ楽しそうです
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7時から朝のブリーフィング。
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ツーリングイベントなので、マナーを守って楽しく走りましょう。

7時30分からのスタートですが、僕のゼッケンは143番なので、一時間半以上も先…8時40分過ぎのスタートになります。
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僕らが出る頃には、スターティングエリアは、がらーんと寂しい状態に…
いよいよ冒険の扉が開きましたよ♪
前を走るフリーライドさんが、3コマ目くらいの分岐で「道なり」に見える左に走って行きました…ここは右でしょう。
コマ図は良く見ないとね。2014/2015の春DOAのルートは「あ、ここ去年と同じかも」と思うところがあったのですが、今回はコマ図が一新されていて、ルートがとても新鮮でした。

CP1までは51km、開設時間は10時30分までですから、二時間足らず。この区間はやや急ぎ目でいったほうが良さそうです。
実際、さぼったりはしていませんが…途中で、「道なり」がどちらかわからず、うろうろと二回も迷ってしまいました。

コマ図では、「これ、道なりはどっちだ?」と判断しにくい分岐は、ほとんどの場合はちゃんと描いてあるのですがが、敢えてそれが書かれていないことがあります。こういう場合、自分なりに判断した方に進み、「次のコマ」が指定された距離のあたりにあらわれるかどうかを確認します。「赤い橋…赤い橋…ないじゃん!こっちじゃないや」で、元きたルートを戻ります。中には、その分岐で停まって待っていて、「赤い橋、ありました?」なんて聞いてくるちゃっかりした人もいます(笑)。あったら戻ってきてませんよね…。こういうちょっとした仕掛けがあると、くそーダマサレタ!と思いつつ、コマ図をつくった山原さんのニヤニヤする顔が浮かんできます。

チャレンジ!とコマ図に描かれたルートでは、倒木潜りを楽しみました。エンデューロライダーとしては、こういうルートをもっとたくさん入れてほしいです(笑)

とあるダートで、数台のビッグバイクをまとめて抜いた直後に、コーナーですべってズサーっと転んでしまいました。さっき抜いたビッグバイクさんたちが、ずらりと並んで僕を見下ろして待っています。ああああ。ごめんなさい…かっこわるすぎる…

二度も迷ったり、転んだりしてしまったので、CP1に到着したのが10時10分ごろ。クローズ20分前でした。ただし後で聞いたところによると、CP1の開設時間終了までに間に合わない人がけっこういたので、結局12時頃まで開けていたそうです。その辺のユル…もとい、寛大さもDOAならでは、ですね。もし何かトラブルがあってCP開設時間に間に合わなそうな場合でも、諦めずにCPを目指してください。

区間距離が長く、すぐに次のコマが確認できない時のドキドキもまた、コマ図ラリーの醍醐味のひとつです。
コマの指示がやや難しく「R→R」と描かれていて、その後、舗装林道を5km以上も走る区間では、「ほんとにあってるのかな?」と少し心配になりました。およそ5km先に、次のコマの図の通りのT字路に突き当たったときは、「あー、あってた!」とほっとしましたね。もし間違っていたら、また5km以上戻ることになりますからね。

時間がややタイトだったのはCP1だけで、13時30分まで開設しているCP2には、かなり余裕を持って11時50分頃には到着。
CP3までの距離が45km、開設時間は15時30分と、かなりの余裕がありましたので…
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CP2でちょうど一緒になったyoshさんと一緒に、贅沢なお昼ご飯を食べました。
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…春DOA三回目にして、ようやく房総の海鮮をランチに食べることができました。しかも、時間に十分な余裕を持って。これまでの二回は、時間がなくてお昼ご飯はコンビニおにぎりだったんです。今回のDOAで、一番自分の成長が感じられたひとときでした(笑)。

午後からは、朝のブリーフィングで説明されていた通り、楽しい林道が連続しました。
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【写真を撮ってたら走ってきたライダーさんを、ぱちり】

タイヤがTBIでつかったものそのままだったので、ズルズルだったのが悔やまれます。もっとグリップのいいタイヤで走りたかったですね。タイヤはそこそこのやつを履いて行かないと、ダートの楽しさが減ってしまうので後悔します。しかしながら幸い、パンクなどのトラブルは無く、順調に走れました。

CP3にて…ワンコお昼寝中
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この子達、いつもDOAのどこかのCPにいるんだよね。いやされる〜♪

ゴール間近では、​xxkmでぶっとばせるフラットでまっすぐなダートで、海外ラリー気分を味わいました。いや、海外ラリーいったことないですけども。

15時40分頃、無事にゴール。
ゴール後に用意されているミニトライアルと​KTM試乗もポイントになりますので、もちろんやりました。

yoshさんもやってきました。なんと、最後のダートでパンクして、そこからはパンクしたまま走ってきたのだとか。
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↑こちらは、yoshさんのアフリカツインです。
↓こちらはテツさんのアフリカツインです。色も同じなんですね。
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yoshさんとテツさんのアフリカツイン談義。…なんか、うらやましいw
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今回、会場にはアフリカツインが5台くらいいたかな?人気のほどが伺えます。

その後はいつものジンギスカン

バンド演奏
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呑んだくれ…
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たくさん呑んで、しっかり酔っぱらいました。
バイク関係の不要品を持ち寄って開催したフリーマーケットも面白かったです。
綺麗なゴーグルやミラーをとても安く買えましたし、自分が持ち込んだいらないジャージ、モトパン、パーツなどが売れたので、熊本地震救済募金に5000円寄付することができました。


一夜明けて…
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テツさん、これから会社に直行だそうです。
ラリーしてそのまま出勤なんてちょっとかっこいい。
おつかれさまでした〜
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雑誌の取材を受けるメグメグさん。
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その姿を肴に好き勝手なことを言うラリー親父達…w

せっかく房総に来たんだし、と、帰路にはべこちゃんと寿司を食べに行きました
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はかりめ丼、海鮮丼、寿司と、三日連続で贅沢しちゃいました…!

食費をたくさん使った分、帰路はケチケチルートで帰宅。アクアライン以外は下道です。
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それでも三時間半で帰宅し、明るい時間に洗濯を洗車ができました。

気楽に参加できて、ラリーの醍醐味が味わえて、美味しいお酒が飲めて、海の幸が堪能できる。これがDoor of Adventure春です。
秋のDOAは、東北方面にて2Daysで開催されます。こちらも、より走りごたえがあってオススメです。秋DOAが完走できたら、TBi参加も夢ではありません!DOA経験のみでTBIに参加した僕が言うのだから、間違いありません。(タブン!シランケド)

コマ図ラリーをやってみたいなあ、と思っている方は、まずはDOAからはじめてみませんか!絶対に楽しいですよ。
 
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TBI2016参戦記 DAY6
(注:本記事では、会場やルートの雰囲気をお伝えするために、SSER公式ブログより写真を何点かお借りしています)

■5/4(水) DAY-6
TOTAL 364.83km DIRT 109.73km


意識を失うように眠りに落ちた翌朝。二時間半の短く深い眠りから目を覚ました頃には、前夜のテントが飛ばされそうな強風はほとんど止んでいて、穏やかな晴天が広がっていた。

ここのキャンプ場のテントサイトはウッドデッキなので、芝生のサイトのように地面が夜露に濡れていない。

下が濡れてなくて、荷物をすべてテントの外に放り出してから片付けが出来るので、撤収が楽ですね。そんな会話を同じミサイルサポートライダーの山田さんと交わしながら、立ち上がって回りを見渡すと、海が見えた。

昨夜、この場所にたどり着いた時にはすっかり闇に包まれていたので、こんなに海の近くにいたことに気がつかなかった。それで風があんなに強かったんだな。



6日目ともなると、もともと知らない選手の幾人かも、なんとなく顔見知りのような気になってくる。朝食や夕食の会場でいつもの友達の顔が見当たらないときには、「ここ、いいですか?」と知らない選手の側に座って、その日の出来事などをなんとなく話したりする。いよいよ最終日ですね。やっぱり、睡眠時間削ってでも飯食わないと、元気でないですよね。キャメルバッグの中が空っぽだから、そこで水道水いれちゃおうかな、飲めますかね?そんな会話を交わしながら、ふとその時、何日目かの朝食の席で誰かにいわれた言葉を思い出した。

今朝、ちょっとだけ順位があがったんですよ。完走できたらそれでいいって思ってたんですけど、こうなると、なんか欲が出てきちゃいますね。
いや、長丁場のラリーの場合は、順位を上げるっていうよりも、丁寧に自分の走りをしていれば、上が落ちてくるんですよ。

そしてその朝、張り出された前日のリザルト。その通りのことがおこっていた。


【クリックで拡大します】
■DAY1までのリザルト
SS-1 30位 DAY-1のみの順位 30位 DAY-1までの総合 30位
■DAY2までのリザルト
SS-2 31位 SS-3 24位 DAY-2のみの順位 24位 DAY-2までの総合 24位
■DAY3までのリザルト
SS-4 30位 SS-5 25位 DAY-3のみの順位 23位 DAY-3までの総合 20位
■DAY4までのリザルト
SS-6 21位 SS-7 16位 DAY-4のみの順位 13位 DAY-4までの総合 16位
■DAY5までのリザルト
SS-8 21位 SS-9 18位 DAY-5のみの順位 14位 DAY-5までの総合 11位

僕自身のSS-8、SS-9の順位や、DAY-5のみの順位は、ほぼ前日のDAY4と同じような内容だったが、雨のDAY5では、それまで僕の上位にいたなおとくんや泉本さんのCP不通過、おーたきさんのSS-9分岐間違いなどいろんな事件があり、その結果、僕が総合11位になっていた。

欲を出しちゃダメだ。これより上の順位を目指そうなんて考えないで、このまま、最後まで丁寧に自分の走りをすることだけを考えよう。



そして、午前七時。長い6日間のラリーの、最後の一日がスタートした。
スタートから最初のSS-10まで25kmある。

前日の最終GSの後、ゴールまで140km以上を走っているため、SSより手前の13km地点のGSにて給油している上位の選手が数台見えた。僕のCRF250Lは、ビッグタンクのおかげで250kmは走れるので、ここのGSはそのまま通過して、94km地点のGSで給油することにした。SSでの車重が少しでも軽いように…DAY-4と同じ作戦だ。

SS-10は、前夜のSS-9の逆走でスタート。

分岐はそれほど難しくないのだが、前半のやや上りの砂利でスピードが乗せられず、そんな時に限って、大きめの石を踏んであわや転倒しそうになり、さらにペースがあげられなくなる。
SSが途中から下りにさしかかったあたりで、先ほどGSで給油していた上位陣のひとりがSS内で僕に追いついてしまったのがわかったので、先にいってもらった。どうやら尾島さんのようだ。その背中を追いかけてみると、その時だけはそれなりのペースで走ることができたが、時すでに遅し…それからまもなくSSの終点に着いてしまった。このSSのタイムは、三日目までの朝のSS同様ツーリングペースになってしまい、あまり良くない手応えだった。

これまでの5日間のルートは、ずっと内陸部の川沿いや集落、山間部の林道ばかりを走っていたのだが、SS-10の後、最終日になってようやく海沿いの道を走ることができた。朝の光を反射する青い海。ああ、TOUR DE BLUEISLAND とはこういう意味だったのか。

コンビニが数件あったが、立ち寄らずに先に進んだ。朝ご飯を食べたから、お腹は空いていない。今日は順調にいけば、19時か、遅くとも20時までにはゴールできるはず。まずは94km地点で給油して、125-130km地点のCP-1まではそのまま休まずに行こう。

最終日だから、落ち着いていこう。そう思っていたのに、やはり気持ちが急いていたのだろう。気がつくと、99km地点のコマを通り過ぎていた。あれ?…94km地点での給油はどうした?ガムテープに貼ってあるメモによれば、この先にGSがあるのは197km地点、つまりおよそ100km先だ。念のためコマ図巻いて確認してみたが、やはりそこまでGSはない。この時点でバイクのトリップメータは、先日の給油ポイントから240km以上を走っているので、そこまでは絶対に走れない。

rc-7のリモコンスイッチを操作し、backモードへ。センターと▼スイッチを同時に押すというより、一瞬先にセンターのスイッチを押してからすぐに▼のスイッチを押すんだよ、と、いわきラリーの時にメグメグさんに教わった。TBIの途中でなんどかこの機能を使用した、つまり何度かミスコースをしたので、この操作にもすっかり慣れた。

およそ6kmの道を引き返す間に、当然のことながら、たくさんのTBIライダー達とすれ違う。ひとりでルートを逆走する自分がなんとも恥ずかしい。

…あれ、どうした? ん、俺ミスコースしてる? おや、また忘れ物でもしたの?
すれ違い様にそんな念が送られてきて、その度にこちらも軽く手をあげて挨拶しながら、大丈夫大丈夫、ルートは合ってるからそのまま行って、ちょっとガソリン入れるの忘れただけだから!と念を送り返す。

目的のGSまでたどりついて給油すると、ガソリンが10.4Lも入った。11.4Lタンクだから、残りちょうど1L。危ないところだった。最終日にガス欠で停まってCP不通過ペナルティーなんて、いくらちーむガス欠だからって笑い話にもならない。一度は通り過ぎてしまったとはいえ、早い段階で気がついて良かったと胸を撫で下ろした。

気を取り直して再スタート。

128.59地点、CP1の直前でミスコースして、入らなくて良い右分岐に入りこみ、プチアタックルートを走るはめになった。後ろをついてきて一緒に迷ったライダーさんには申し訳ないことをしてしまった。

この日のCP1は128.97km地点。10:30〜12:00と開設時間が短めで、開設前に着いて待っていようという意気込みだったのだが、ガス欠とミスコースのおかげで、ようやくCP1についたのは開設から30分以上が経過した11時過ぎ。このときにはすでに25台の選手がCP1を通過しているとのことだったので少し焦った。

CP2は270-275km地点で、CP1から150kmたらず。時速平均30kmで計算して5時間もあればいけるだろうから、順調に行けば16時過ぎにはたどり着ける。14:00から18:00まで開設しているとのことなので慌てる必要はなさそうだが、とはいえまだこの先も何があるかわからないから、できるだけ先を急ごう。

前日までは、どの選手もひたすら修行のように走り続けていたが、この日のルートは、その苦労を労うご褒美のようなポイントが散りばめられていた。





【あの段々、バイクで行けるかな?…なおとくんなら行けるんじゃない?】

四万十川を渡る沈下橋。


【公式ページより。カハラさんとなおとくん、ふたりとも嬉しそうだな】


【トシヨシさんかっこいいね!】


【水辺のデートを楽しむ二人(笑)なおとくん撮影。あまりにステキな写真wなのでお借りしました】

217km地点に、「パン」の表示。TBI常連さん御用達のお店らしい。

ここでお昼ご飯を、と思っていたのだが、見ると表に5-6台のTBI参加者のバイクが停まっていて、カフェスペースがいっぱいのように見えたので、トイレだけを借りて、パンは諦めて先に進んだ。あとでトシヨシさんに聞いたところ、カフェスペースがいっぱいでもパンは買えるので、これをテイクアウトして、どこかで休憩しながら食べる、というのが正解だったようだ。

結局その後、コンビニなどもなかったため、途中で見つけた自動販売機で、敢えて一番甘そうな缶コーヒーを買って、それでポケットに残っていたアミノバイタル二本を流し込み、取りあえずの昼食代わりにした。朝のうちにコンビニで補給食を買わなかったのは、判断ミスだな。

240km地点で最後の給油。これでもう、120km先のゴール地点まで、ガス欠の心配はない。

287km地点から、323km地点までのコマ図では、「!」マークが連続。アタックルートというほどではないが、TBIの林道の中ではなかなか難しいタイプのダートが三本連続する。ここのダートで、BMW R100GSに乗る山田さんの後ろをしばらく走った。山田さんは、TBI初日に崖落ちするという波乱の幕開けだったが、こうしてまた最終日に一緒に走れることがとても嬉しかった。それにしても、こんな大きいバイクでこんなところをこんなスピードで走るなんて、すごいな。


やがて、SS前の最後の一本、R100GSにはさらに厳しそうなダートに差し掛かったところで、山田さんからどうぞ先にいってくださいの合図が出たので前に出ようとしたところ、さらに速いライダーが先に前に出た。KTM690Enduroだった。試しについていったところ、速い!そういえば昨年、DOAで690Enduroに試乗したところ、これはダートでも舗装路でも楽しいバイクだなと思ったことを思い出した。大きいバイク、といっても、実は車重はCRF250Lと変わらないのだ…それだけ、CRFが重いということだが。

ダートを出るまで、後ろを必死でついていった。速い人の後ろを走ると、自分一人のときより速く走れるし、いろいろ学ぶことが多い。

なかなか走りごたえのあるルートで、舗装路にたどり着いた時、690Enduroのライダーさんからは思わず「なんちゅうところ走らすねん。あー疲れた」という台詞がこぼれた。このとき前を走っていたのは、KTM690Enduroに乗る上西さん、また、僕のすぐ後ろにいたのが、XR250に乗る工藤さんだった。あとでわかったことだが、一番長いルートを走った三日目に、夜のSSに向かうルートをみんなで走ったときに先頭をひっぱってくれたのが、この上西さんだった。

お二人に挨拶して、そのまま341km地点のコンビニまで一緒に走ってようやくパンを食べてエネルギー補給。KTM690Enduroいいバイクですよね。うんまあ、そやけど、どこを走るのにちょうどええバイクかと言われたら、これがなんとも言えんなあ…と中西さん。CRF重いのに、これでTBIってすごいっすね!と工藤さん。いやいや、案外走りますよこのバイク。うん、重いですけど…確かに重いですけど。

さらにそのまま、最終のSS-11の入り口まで、二人の後ろを一緒に走らせていただいた。

SS-11の手前、CP-100フラッグ。
俺はちょっとだけ休んでから行くわ、と上西さん。俺、先行っちゃいますね、と、さっさと行ってしまう工藤さん。

SSのコマ図を巻いて、分岐を確認。これが最終SSか、今までで一番分岐が多い。

これ、分岐がややこしそうですね…。
ここまで来たら、普通に抜けたらSSで順位なんか変わらへんわ。確実にいったほうがええで。
ありがとうございます。じゃあ僕も、先に行きますね。

時間は18時台でまだ明るい。最後のSSがナイトランじゃないのは少し寂しい気もしたが、分岐がややこしいならなおさら明るい時間に通過した方がいい。

最後のSS-11に入った。入り口で距離を合わせ、ツーリングのペースでもいいから、絶対に分岐を間違えないこと。コマ図とメーターを何度も見る。一つ目の分岐は、不正解のルートがコーステープで塞がれていた。二つ目の分岐も塞がれていた。距離はすでに30mほど誤差が出ているが、間違えてはいないだろう。分岐が塞がれているなら簡単だな、と思ったら、そこから先の分岐は塞がれていなかった。3つめの分岐は左、四つ目の分岐も左。すでに電動ではコマ図が巻けないので、スピードを落として手で巻きとる。距離はここまでで60mほど誤差が出ていた。誤差の割合からいって、そろそろ356.34の分岐がくるはずだ。そう思った頃に、目の前が開けた。その分岐には、鋭角な左ターンと、道なりに見える直進方向の両方に轍がついていた。一瞬どちらが正解かと躊躇したが、これが356.34の分岐だと確信し、左ターン。また、手でコマ図を巻く。これでようやくSS-Outまでのコマがすべて見えて、あとの三コマは道なりで大丈夫だとわかったので、ここからは少しがんばってアクセルを開けた。ミスコースせずに出口までたどり着いて、ほっとした。

ご苦労さん、ゴールまであとすこしやから、気ぃつけてな。いつも夜のSSの出口にいるスタッフさんに声をかけていただいた。今日はウエストバッグ無くしませんでしたよ。冗談をいいながら、ここまで走ってこれた嬉しさと、もうすぐ終わってしまうんだという感情が一度に押し寄せてきて、喉の奥を詰まらせるような熱いカタマリがぐっとこみ上げてきた。

まだだ。泣くのはまだ早い。あとちょっとの我慢だ。

ここからゴールまでがあと2.5km…最後の2.5kmだ。

やがて、ゴールゲートが見えてきた。

【実際に僕が到着したときはまだ明るかったんですが…イメージ写真です】

待ち構えていたたくさんの人の拍手に迎えられ…という脳内イメージだったが、比較的早いゴールだったこともあって、実際には数名のスタッフさんに迎えられた、とても静かなゴールだった。

6日間、エスケープすることなくすべてオンルートで、ダートを1000km、舗装路を併せて2700km以上を走ってきた思いがあふれて、思わず拳をあげ、少しだけ泣いた。

最終車検を受けてから、マシンをパルクフェルメに入れた。


6日間を走りきった僕のCRF250Lはボロボロだ。何度転倒したか、わからない。ミラーはヒビがはいってガムテープが貼ってあるし、サイドカバーは左右ともガリガリ。タンクにはったカーボンシートもみすぼらしくなり、左のハンドガードは金属疲労でもげてしまった。でも、今の僕にとっては、これが最高にかっこいいバイクだ。


山田さんもそれからしばらくして、まだ明るい時間に戻ってきた。
おつかれさま、完走おめでとう。

荷物を宿泊所の体育館に放り込み、寝床を確保してから風呂へ。
最後に一緒に走った、上西さんと工藤さんと風呂で一緒になった。
さきほどはありがとうございました。じゃあまた、宴会でよろしくです。
…実際には、表彰式が終わったら睡魔に負けてしまい、ろくに呑むこともできなかったのだけれど。

やがて、ライダー全員の帰還を待たずに、宴がはじまった。



「まだ、走っているライダーもいるようですが…」とヤマテツさんが話し始めたその時。絶妙のタイミングで、一台のバイクが戻ってきた。

歓声があがった。

ミサイルチームの小池さんだ。
苦渋のショートカットルートを選択しながらも6日間を諦めずに走り切り、アドベンチャークラスを見事に完走。安堵と喜びに満ちた表情だった。

表彰式がはじまり、リザルトが発表された。


■DAY1までのリザルト
SS-1 30位 DAY-1のみの順位 30位 DAY-1までの総合 30位
■DAY2までのリザルト
SS-2 31位 SS-3 24位 DAY-2のみの順位 24位 DAY-2までの総合 24位
■DAY3までのリザルト
SS-4 30位 SS-5 25位 DAY-3のみの順位 23位 DAY-3までの総合 20位
■DAY4までのリザルト
SS-6 21位 SS-7 16位 DAY-4のみの順位 13位 DAY-4までの総合 16位
■DAY5までのリザルト
SS-8 21位 SS-9 18位 DAY-5のみの順位 14位 DAY-5までの総合 11位
■DAY6までのリザルト(最終リザルト)
SS-10 34位 SS-11 19位 DAY-6のみの順位 20位 DAY-6までの総合 10位

SS-10の結果がふるわなかったため、DAY-6のみの順位は20位といまひとつ。しかしながら、最後のSSで前日まで10位だった田端さんが分岐を間違えて、SS内を40分以上彷徨った結果として、僕が総合10位に浮上したようだ。

DAY1は総合30位からはじまったTBI。そこからコツコツ走って、自分なりにSSの作戦も立てながら走っていたら、最終日に10位に浮上していた。なおとくんや泉本さん、トシヨシさんら、たくさんの僕より上手くて速い人が、トラブルで何らかのペナルティを食らったから、タナボタ式に10位になったわけだ。そんなのマグレだよ、単なるビギナーズラックだ、調子に乗るな、と思う人もいるだろうし、まったくその通りなのだが、そんな運も含めて、ギリギリ10位入賞できたことを喜んでもきっとバチはあたらないだろう。

そしてもちろん、このポジションは、僕の力だけで得られたものではない。サポートカーを企画運営し、またルート内で一緒に走ってくださったミサイルファクトリーの小川さん、ベテランラリーストとしてずっと有用な助言をくださったトシヨシさん、辛いラリー中にマシンの整備を手伝ってくれたシラスくんやいまっぽ、ルート内で一緒に走ってたくさんの元気をわけてくれたなおとくん、おーたきさん、ナックさん、ヤマダさん、ミサイルファクトリーサポートカーチームのみなさん、その他名前は覚えきれなかったけどすべてのエントラントの方達、スタッフの方達…いろんな人に力をもらって、最後まで走りきれた結果が、このポジションだ。すべての人に、ほんとうにありがとうと、何度でも伝えたい。


【 1ポイントだけいただいたようですよ。(笑】



ナックさんが総合5位、ミサイル小川さんが総合6位と見事な成績。カハラさんがR1200GSで11位っていうのもなかなかとんでもないすばらしい成績だし、めぐちゃんがセローでノーペナルティーで走りきって18位(なおとくんに勝っちゃった)っていうのもステキ。走った人の数だけ、それぞれの胸に、ものすごいドラマがあるんだな。



【圧倒的強さ、別格のトップ3】

「単純やないけ 速い奴が勝つのがレースや」 と秀吉(@バリ伝)は言ったが、ラリーはそんな単純なものではなかった。あるみやさんが言った「ラリーは、マネジメント能力、サバイバル力等の総合力が問われるドキドキゲーム」のほうがしっくり来るな。

長い長い、でも思い返せば短かったような、不思議な6日間。

「他のことがなにも考えられなくなる、非日常間がいいんですよ。」
たしかにトシヨシさんのいうとおりだった。仕事のこととか、いろんな雑念が無くなり、ひたすら完走することだけを考えて走り続けているあの感覚は、「悟り」に近い。

あんなに辛かったのに、来年のゴールデンウイークにはまたTBIを走りたいような気がするのはどうしてだろう。SSER公式ページに書いてある通り、「終わりは、あなたにとって新しいなにかのはじまり」だからかな。…いや、きっと、「バイクはバカにしか乗れん」からだな。

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TBI2016参戦記 DAY5
(注:本記事では、会場やルートの雰囲気をお伝えするために、SSER公式ブログより写真を何点かお借りしています)

■5/3(火) DAY-5
TOTAL 506.80km  DIRT 176.44km


疲れているはずなのに、午前五時になる数分前、アラームを待たずに目が覚めた。回りの人が起きるざわめきを感じたのか、それとも体が五時起床のリズムを刻んでいるのか。二段ベッドの上段で、コンタクトレンズを装着してウエアを身に着ける。そういった一連の動作を、何も考えずに自然に行うようになっている。何事も、続けていれば次第に慣れるものなんだな。

階段を下りて行くと、食堂の入り口付近にリザルトが貼られていた。


【クリックで拡大します】

■DAY1までのリザルト
SS-1 30位 DAY-1のみの順位 30位 DAY-1までの総合 30位
■DAY2までのリザルト
SS-2 31位 SS-3 24位 DAY-2のみの順位 24位 DAY-2までの総合 24位
■DAY3までのリザルト
SS-4 30位 SS-5 25位 DAY-3のみの順位 23位 DAY-3までの総合 20位
■DAY4までのリザルト
SS-6 21位 SS-7 16位 DAY-4のみの順位 13位 DAY-4までの総合 16位

途中で抜かれた上位の人に引っ張ってもらったSS-6、ライダーズハイ状態で走った夜のSS-7ともに、走っている時の実感通り、前日までに比べてどちらもかなりポジションアップしていた。DAY-4のみの成績なら13位、総合順位では16位に上がっていた。

その点では良かったのだが、同時に貼られていたDAY3の夜のSS-5の修正リザルトを、DAY-3の総合リザルトと勝手に勘違いして「順位が下がっている!これは何かが間違っているに違いない!」と動揺してしまい、正規の手続きを踏まないでスタッフに抗議しそうになってしまった。

「抗議は、抗議の対象となる理由を具体的に記述した文書に抗議料3,000円を添えて競技委員長に提出しなければならない。抗議料はその抗議が認められた場合にのみ返還される。」というのがルール。抗議の方法違反(口頭による抗議)は、一時間のペナルティがつけられる行為だ。

しかし、おそらくは僕の動揺する姿を見てのことだろう、正規の抗議手続きを経ていないのにきちんと調べてくれて、そこで僕は完全に自分の勘違いだったことに気がついた。出走前には、完走ができればいい、リザルトにはこだわらないなどといっていたのに、何をやっているんだろう。みっともなく取り乱し、違反寸前の行為を取ってしまったことを猛省した。今にして思えば「ここまで頑張っているのにどうして…?」と、精神的に動揺してしまったのだと思う。つくづく、弱い人間だと思う。

それでも気を取り直して、朝ご飯を詰め込み、ブリーフィングにのぞんだ。
朝のSS-8は昨夜のSS-7の逆走スタートであることや、午後から雨予報だが、夜には止みそうだということなどが発表された。また、37km地点のガソリンスタンドは、TBIのために特別に朝早くから開けてもらっているので、ここでみなさん必ず給油してくださいとのことだ。

午後から雨といっても、雨が降り出してから途中でカッパを着るのは面倒だろから、バイクにつけてあるカッパを取り外して、スタート前に着用しておこうと思い立った。パルクフェルメに立ち入ろうとしたら、いまっぽに止められた。
「おーい、なにやってんの!まだパルクフェルメは解放されてないよ!」
まだパルクフェルメ解放の五分前だった。いまっぽに止めてもらって良かった。朝から、二度もルール違反をしそうになるなんて…。疲労が溜まって、思考能力が低下しているのだ。

スタート前にカッパを着込んで、午前七時に定刻スタート。今日は20位だから7時10分頃のスタートだ。

とにかく疲れているらしい。今日は本当に気をつけて走らなければいけないな…と思っていたら、案の定、SS-8にたどりつくまでの林道の、なんでもないところで転けてしまった…今朝おろしたばかりのカッパが破れ、ハンドルのセンターが狂ってしまった。

SS-8の前のCP100フラッグで停車して、前に居た他の選手に頼んで、フロントタイヤを蹴ってもらって、ハンドルのセンターを修正した。これはもちろん、ルール上で認められている選手間のアシスタンスの範囲だろう。

SSは前日夜の逆走だとブリーフィングで聞いていたが、昨夜SSの入り口だったところがSSの出口ではなく、そこからまだ数キロ林道を走ったところが出口だった。28.39kmの左ターンを過ぎてしばらく行ったところで、バイクが横を向いているのが見えた。ハスクバーナに乗る小澤いずみさんだ。どうしたんだろう?と思いながら横を通り過ぎた。28.39kmのコマで少し距離が合わなかったし、さらにそこから30.83までの区間が2.44kmもあるため、先ほどの小澤いずみさんの姿を思い出し、あれ、もしかして僕がミスコースをしたのかな?とアクセルを緩めてしまったのだが、いやいや、そんなはずはないと思い直して再度加速した。それで5秒くらいはロスしたかも知れないが、大した問題ではないだろう。手応えはまあまあ、といったところだ。

8:30頃 本部通達の通り、37km地点のガソリンスタンドで給油。

先ほどSS内で横を向いていた小澤いずみさんに何があったのか尋ねたところ、もしかしたらミスコースをしたのかと、あそこでUターンしようとしていたのだそうだ。「あのまま行けば良かった!」ととても悔しそうだったが、地団駄を踏む姿がなんだか微笑ましくて、ご本人には悪いが、ちょっとなごませていただいた。

雨が降る前に少しでも先に進もうと思うのだが、やはりこの日もとにかく眠い。途中で、後ろからきたおーたきさんに「元気ないですよー」と言われてしまったが、実際元気はなかったのだ。

やがて、雨が降り出した。降り始めはほぼ予報通り、11時半ころだっただろうか。カッパはすでに着用していたが、グローブを雨用のグローブに付け替えた。今回使用したのは、トシヨシさんオススメの「テムレス」という青いグローブ。実はこれ、ライディング用ではなく、作業用ゴム手袋だ。

13:15頃 CP-1を通過。雨はまだそれほどひどくは降っていない。


CP-2に向かう林道は、あれこれと分岐がややこしかった。

207.74kmのコマで、どれが正解ルートがわかりにくく、バイクを停めてコマ図とにらめっこしていたら、すごい勢いでバイクが走ってきて、僕のバイクを見て急ブレーキをかけ、そのままズサーっとスライディング。おーたきさんだった。

このコマで曲がるつもりがなくそのまままっすぐ行っちゃいそうな勢いだったから、僕がこんなとこで停まってたせいで転んじゃって悪かったけど、ミスコースを未然に防いだということで許してもらおう。

223km付近、ガソリン補給ポイントの直前のコンビニエンスストアに停車。ここで停まったのは、駐車場に他のエントラントのバイクが見あたらなかったからだ。ルート上で仲間と会うことは嬉しいものだが、今日は雨で辛いぶん、つい話し込んで休憩が長くなってしまいそうな気がして、敢えて誰もいないコンビニにしたのだ。

トイレを借りて、おにぎりとフランクフルトを買って、コンビニの軒先を借りて五分で食べてから、強強打破というカフェインドリンクとアミノバイタルを摂取。この眠気と戦うにはドーピングするしかない。

230km地点で給油。一コマずつコマ図を消化するという思いで、黙々と走り続ける。

今回、アライのツアークロス3というヘルメットのシールドに、TXピンロックシートを装着し、ダブルレンズ仕様にしていた。この仕様であれば、雨の日でも非常に曇りにくいということなのだが…舗装のリエゾンでは問題ないのだが、ダートで運動量が増えて呼吸量が増えると、少し曇ってしまう。ピンロックの調整がうまくいってなくて、ピンロックシートのシリコンシールが、どこかでシールドに密着していなかったのかもしれない。また、ツアークロス3に標準でついているシールドはライトスモークシールドで、夜や雨の日の林間コースでは、微妙に暗いのが気になる。主にSSを走るときのために使用するゴーグルも持っていたのだが、シングルレンズのゴーグルだったので、雨が強いときにはこれもまた曇ってしまって前が見づらく、結局雨のダート内では、シールドをあげて裸眼で走ることも多かった。

次回またTBIに出ることがあるなら、ツアークロス用のクリアシールドを購入して、これにピンロックシートを装着し、シリコンシールがちゃんとシールドに密着してくもりにくい状態になっているか、事前に雨の日に被ってみてテストし、さらに別途、ダブルレンズのゴーグルも用意しておこう。なにしろ、視界の確保はなにより重要だ。

雨は時に強く、時に弱く降り続いている。
いつ天候がさらに悪化するかわからない。そのままCP2までほぼ休憩を取らずに走り続けた。

16時から開設されているCP2にたどりついたのは、すでに17時30分を過ぎたころだったと思うが、その時点でまだ十数名しか来ていないという。やはり、みんななかなか苦労しているんだな。

CP2でシールドの水滴を拭いたりして準備していると、スタッフさんが「残りもがんばってください」と、チョコレートをひとつくれた。「この先、SS-9までには、20kmほどのダートが一本あるだけで、あとは舗装ですから」というのを聞いて、少しほっとした。夜のSSの開設時間は25時までとかなりの猶予があるから、CP2さえ過ぎてしまえば、ゆっくり走っても、間に合わないということはないだろう。

確かにその後は、かなりの距離が舗装路だったのでずいぶん楽をすることができた。CP2をすぎてしばらく走ったあたりで、一時的に天気がかなり悪化した。しかし、速度を落として我慢して走っていたら、そのうち次第に雨は弱くなり、そのうち雨はほぼあがった。

これは後で知ったことだが、この時悪化した天気により、CP2手前のダートが濃霧に包まれて前が見えないほどの状況になり、それによって何人かの選手がCP2開設時間に間に合わない事態に陥ったそうだ。…そしてその中には、前日まで総合4位につけていた泉本さんも含まれていた。


【SSERからお借りしたイメージ画像です(笑)たぶん、CP2】

19:00前後 371km地点、「ここで必ず給油」という指定GSに入ったら、なおとくんがいた。
話を聞くと、朝のSS-8でパンクした際にタイヤが裂けてしまい、CP-1が不通過で一時間のペナルティーがついてしまったのだという。前日のトシヨシさんに引き続き、まさか、なおとくんにもそんな事件が起こっていたとは。ほんとに何が起こるかわからないな。

なおとくんがGSを先に出たが、そのうち追いついた。僕のライトがロービームでも少し上を向いていて、なおとくんがミラーにうつるライトをかなり眩しがっているのがわかったので、ごめん、ごめんと思いながら、手を挙げて前に出た。これ、光軸下げないとダメだな。

長い舗装路を走った後、421km地点から442km地点までが、SS前の最後のダート。
これがまた、かなり長く感じるダートだった。関東のダートライダーなら、大名栗林道や中津川林道ほどの長さで、多数のややこしい分岐があるダートを、ヘッドライトとコマ図だけを頼りに一人で走る状態…と言えば、その大変さをイメージしやすいだろうか。

ダートを抜けてふたたび舗装路を走り、やがて476km地点のSS-9にたどりついた。
CP100フラッグでバイクを停めて、まずはコマ図を予習してみる。

これまでのコマ図のクセから考えると、479.79の分岐が要注意かな。「だいたい道なり」と思って走っていると、ここで右にいってしまうかも知れない。あとはそれほど気にしなくてよさそうだ。
ウエストバッグを外して、リアタイヤの空気圧を調整。雨の影響があるかも知れないからちょっと低めで、でもパンクはしないくらい…0.75で行こう。そのくらいなら、その後の舗装路もエアを足さずにビバークまでは戻れるだろう。

SSスタート地点まで進み、いざ、スタート。
479.79の分岐、思ったよりわかりやすいね。ちゃんと確認できた。ここからは道なりでOKのはず。
出口にたどりついて、計測点を超えたところのSTOPボードの前で、停まりきれずに転倒した。まあ、ご愛嬌ということで…ポーズをとって写真を撮ってもらった。


このSSどうやった?面白かったですよ、おおむねフラットなんだけど、時々こぶし大の石が落ちてるんで油断ならないですね。ゴールまであとちょっとやから頑張ってな。はい、ありがとうございます、三時間しか寝てないから眠いです。そやろ、僕らも毎日二時間しか寝られへんわ。気ぃつけてな。

そこから舗装路に出るまで、4kmのダートが続く。舗装路に出たところで、さてシールドでも拭いて体制を立て直そうとしたところで、大変なことに気がついた。…ウエストバッグが無い!ウエストバッグには、何より大切なチェックカードが入っているのだ。前日までは、チェックカードはジャケットの袖についているポケットに入れていたのだが。この日は雨でジャケットの上にカッパを着ていたので、ウエストバッグの中に入れていたのだ。ウエストバッグの中に入れていたほかのものはこの際どうでもいいが、チェックカードなしでビバークにゴールしたら、ペナルティーを受けてしまう。

僕の五日間の頑張りがこれですべて水泡に帰してしまうのだろうか…?いや、絶対にこのままではビバークに帰れない。

SS入り口のCP100フラッグ地点でウエストバッグをはずして空気圧チェックをしたのは確かだから、無くしたとしたらその後だ。バックルがちゃんと嵌まってなくて、SS内で落としたか、またはSSを出た後の4kmのダートで落としたか?いや、あるいはそもそもCP100フラッグのところに置き忘れているのか?

ともかく、まずはSS出口の4kmのダートを、どこかにウエストバッグが落ちていないか下を見ながら、引き返すことにした。

すると、真っ暗なダートの向かいから、車が一台やってくるのが見えた。SSERのオフィシャルカーだ。どうしたんだと聞かれたので、もしかして、戻っちゃダメだと言われるかと思ってどぎまぎしながら、ウエストバッグをSSの前後のどこかに忘れたらしいので引き返しています、と説明したら、じゃあ気をつけて行ってください、と言われた。

SS出口まで戻って、事情を説明した。

確かにSS前までのCP100フラッグまではあったんです。チェックカードが入ってるので、このままじゃ帰れないんです。

まあ、失格にはならへんよ。大丈夫や。ちょっと待っとって。
無線でSS入口のスタッフに連絡をとってくれた。

…ウエストバッグは、あった。CP100フラッグのところに落ちていたらしい。そもそも、つけ忘れたのかも知れない。

ウエストバッグはそれなりに重いので、これからSSを走る選手に持たせる訳にはいかないから、後でスタッフが本部に持って行くという話になった。

でも、このままじゃ帰れないんです。チェックカードだけでも運んでいただくわけにはいかないでしょうか。

自分でもかなり無理なことを言っているのはわかっている。

が、それでもスタッフさんは対応してくれた。どこに入ってるん?お腹側の一番大きいポケットな。…あー、あったって。次の選手に、運んでくれるかどうか聞いてみるわ。

そして、次にSSを走る選手が、僕のカードを運ぶことを快諾してくれた。

やがて、SS出口で待っていると、向こうからヘッドライトが近づいてきた。ジェベルに乗るライダーさんだっただろうか。SSをゴールした後、「なんでウエストバッグなんか忘れたの?」と笑いながら、チェックカードを取り出して渡してくれた。僕にとっては、SSERスタッフさんとこの選手がまさに「神」に見えた。これで、ペナルティーを受けずに今日のビバークにゴールできる…。本当にありがとう。涙が出そうになった。でもまだちょっと泣くには早い。今夜のゴールまではまだ25kmあるし、明日も一日残っている。

再びダートを4km走り、舗装路を20kmちょっと走って、ビバークにたどりついた。
ウエストバッグをなくした事件でかなりのロスタイムがあり、すてに24時を過ぎていた。

暗くて良くわからないのだが、このキャンプ場はどうやら海沿いらしく、ピットエリアのテントがとばされそうなほどの強風が吹いている。風にとばされないように注意しながら、DAY-6、最終日のマップを巻く。チェーンにオイルをさす。

シラスくんが声をかけてくれた。あとどこを整備するの?

ハンドルガードが無かったんで、案の定クラッチレバーが曲がっちゃったのと、リアのブレーキパッドが残り1mmもないから、交換しなくちゃなんだよ。だけど、そのスペアパーツが今どっちも手元にないんだよ。ウエストバッグに入れてて、それをSS-9に忘れてきちゃったからね…。25時にSS-9をクローズしたあとにスタッフさんが持ってきてくれるって
話だから、25時半〜26時にならないと届かないかも。

じゃあ、先にテント貼ったり寝床作ったりしてきたらいいよ。もしその間に届いたら、俺やっとくからさ。

…シラスくんも、間違いなく神だ。なんとありがたいことだろう。

強風の中でテントを貼った。狭いテントなので、初日と二日目のキャンプ場ではダッフルバッグはテントの外に置いていたが、テントがとばされないように、重しとしてすべての荷物をテントの中に押し込んだ。

ピットに戻ると、ウエストバッグが届けられていて、すでにシラスくんがウエストバッグに入っていたリアブレーキパッドと曲がったクラッチレバーを交換してくれていた。ひたすら、感謝するしかない。

マシンをパルクフェルメにいれたのが午前2時すぎ。

すぐにでも寝ようと思ったが、やはりエネルギー補給が大事だと思い直し、10分でご飯を食べた。荷物をすべて押し込んだおかげでテントの中は狭く、荷物の隙間でなんとか一人が眠れるくらいの状態だったが、今の僕ならどんな環境でもぐっすり眠れる。

二時間半後には起床だ。そして、最後の一日がはじまる。すべての人に感謝しつつ、つかの間の睡眠を貪ろう。すべてが終わったら、いやになるほど眠ってやるんだ。
 
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TBI2016参戦記 DAY4
(注:本記事では、会場やルートの雰囲気をお伝えするために、SSER公式ブログより写真を何点かお借りしています)

■5/2(月) DAY-4
TOTAL 478.26km  DIRT 183.43km


テントをたたまなくていいから、五時半まで寝よう。朝ご飯は時間がなければ諦めよう。それでも二時間しか寝れない。「明けない夜は無い」というが、いっそ明けなければいいのにと思った。でも無情にも、二時間後にちゃんと夜は明けた。今日が折り返しの四日目。気を引き締めていこう。

この日の宿泊はかつて学校だった施設で、教室を改造した広間に12人ほどが布団を敷き詰めて寝ている。僕は最後に部屋に入ったので、入り口の近くの狭いスペースしか空いていなかった。布団のまわりにもほとんど余地がなかったので、ジャケットとモトパン、ジャージ、ニーブレースは教室の外の廊下に、畳む気力も無く丸めて脱ぎ捨てて、コンタクトレンズ、食器、コマ図などが入ったデイパックと、ダッフルバッグからひっぱりだした一日分の下着セットだけを持って部屋に入り、布団に潜り込んでいた。

事前に、100均で買ったジップロックのようなビニール袋に、下着セット、すなわち「パンツ、アンダータイツ、アンダーシャツ、MXソックス」を入れて、これを6セット用意しておいた。TBIの前に、Facebookにて先輩ラリーストに教えていただいたアイデアだ。

一泊目、二泊目の時には、テントの中で新しい下着に着替えてから寝ていたが、この日は着替える気力もなく布団に潜り込んでいたため、起きたらまずは布団の中で、モゾモゾと身をよじって下着を着替えた。前日着ていた方の下着は、新しい下着の入っていたジップロックにしまう。…これを怠ると、オフィシャルにあずけるダッフルバッグから異臭が漂ってしまうからね。

次にやるべきことは毎朝同じ、コンタクトレンズの装着だ。手荷物の入ったアークテリクスの青いデイパックの中から、コンタクトレンズを取り出して…。あ、あれ?…ない。コンタクトレンズを入れた袋がない。さらには、DAY5,DAY6のコマ図の入った袋もない!鳥肌がたった。

落ち着け。誰かが持って行く訳無いんだから、自分がどこかに置き忘れたんだ。昨夜、DAY-4のコマ図はどこで取り出したっけ。ミサイルファクトリーサポートカーのまわりの、どこかだ。きっとあのあたりに置いてあるはず。

コンタクトレンズは、ジャケットの胸ポケットに、万が一走行中に外れてしまったときのための予備が数セット入れてあるから大丈夫だ。まずはコンタクトを装着した。教室前の通路に脱ぎ捨ててあったニーブレースやウエア、ジャケットを身につけ、朝食を食べるみんなを横目に見ながらサポートカーのピットエリアに急いだ。コマ図が見つからなければ、今日は走れても明日、明後日は走れないことになる。

サポートカー側の、携帯充電器が置いてあるテーブルの近辺を探すも、それらしいものは見当たらない。何か探してるんですか?と、トシヨシさんが声をかけてくれた。ええ、実は、明日からのコマ図の入った袋が見当たらなくて…。僕の声は少し震えていたかも知れない。ああ、実は北四の時に僕もまったく同じことをしまして…リタイヤした人からコマ図をもらったんですよ。もし見つからなかったら、誰かリタイヤした人から譲ってもらうといいですよ。そう話すトシヨシさんの声を聞いて、少し落ち着きを取り戻した。トシヨシさんでもそんなことがあるんだ。そうか、最悪の場合はそういう手もあるんですね。ありがとうございます、もう少し探してみます。

それから、サポートカーのバッグ置き場に行ってみたところ…ブルーシートの上に、コンタクトレンズを入れた袋と、大切なコマ図の入った袋が無造作に置かれているのを発見した。一体何を考えてこんなところに、こんな大事なものを置いたんだ。自分のバカさ加減を呪った。ああ良かった、これで明日も明後日も走れる。

ピットエリアで、シラスくんに会った。
リアチューブを入れ替えて、パルクフェルメに入れておいたよ。空気圧は自分で好みの値に調整してね。
本当にありがとう、シラスくんに手伝ってもらえなかったら、リスタートできないところだった。期待に応える意味でも、なんとしても完走しなければ。

慌ただしくブリーフィングの時間が迫ってきて、予想通り朝食を食べる時間はない。夕食、朝食抜きのスタートは辛い。どこかで早めにエネルギー補給をしなければ。

ブリーフィング会場に向かう途中、校舎の入り口のホワイトボードにDAY-3までのリザルトが貼られていた。


【クリックで拡大します】

■DAY1までのリザルト
SS-1 30位 DAY-1のみの順位 30位 DAY-1までの総合 30位
■DAY2までのリザルト
SS-2 31位 SS-3 24位 DAY-2のみの順位 24位 DAY-2までの総合 24位
■DAY3までのリザルト
SS-4 30位 SS-5 25位 DAY-3のみの順位 23位 DAY-3までの総合 20位

ツーリング感が抜けきれなかったSS-4、途中でコマ図確認のため停まってしまったSS-5ともに、前日までと変わらない、ぱっとしない成績だったにも関わらず、総合順位では20位に上がっていた。

三日目のルートは、誰にとってもやはりかなり過酷だったのだ。SSやCPの不通過でペナルティーを受ける選手が20台を超え、4台がリタイヤした。これらの選手の中には僕より上位の選手も含まれていたため、結果的に総合順位があがったということだ。
6日間にも及ぶ過酷なラリーは、まさにサバイバルレースだ。SSの速さだけではなく、マシンと人間が最後まで走り続けられるかどうかが重要なんだと実感する。

この日のブリーフィングではコマ図の修正が発表された。

修正箇所をガムテープに書き写したが、ペンが太すぎて、やたらと大きくなってしまった。

どこかで細い油性ペンを買わなくちゃいけないな。

07:00 定刻にスタート。僕は、今日は20位だから7時10分頃のスタートだ。


前日の最終ガソリンスタンドからビバークまでは、100kmほど走っている。先にスタートした上位のバイクのうちの数台が、スタートから6km地点のガソリンスタンドで給油しているのが見えた。僕のCRFはビッグタンクであと100km以上は確実に走れるので、ここはそのまま通り過ぎて、75km地点のGSで給油することにする。そのほうが、朝のSS-6を少しでも車体が軽い状態で走れると思ったからだ。

14km地点から始まるSS-6。手前のCP100フラッグで停車したら、そこでなおとくんと泉本さんが前走者に追いつかないよう時間調整をしていた。リアタイヤのエアを抜いたのだが、うっかり抜きすぎて、0.5kgくらいになってしまった。泉本さんに「そんなんハードエンデューロの空気圧やん!リムうちでパンクするで!」といわれて、あわててエアを足した。ラリーでは、SSでエアを抜くといってもせいぜい0.8kg〜1kgくらいだな。

コマ図を見ると、17.01の分岐を間違えなければ、あとは道なりでだいたい大丈夫な感じがする。

SSに入ってみると、ややザクザクした路面の上りからスタート。車重が重く非力なCRF250Lが苦手とするところだ。今日こそSSのペースをあげようと思っていたのだが、いまひとつうまくいかない。そこに、後ろから速い人が近づいてくる気配がした。GSで給油していた上位陣を追い抜いてきたため、その誰かが僕の後にスタートして、SS内で追いついてしまったのだろう。邪魔にならないようやや左に寄って前に出てもらった。確か、前日の林道でしばらく後ろに着かせてもらった速いライダーさんだな。一人だとなかなか速く走れない僕に取って、チャンスが訪れた気がして、必死で追いかけてみた。もちろん、圧倒的に速度差があるのでジリジリとその背中は遠くなっていくのだけれど、追いすがっているときには一人のときより明らかに速く走れたし、姿が見えなくなってからもそれなりのペースを保つことができた。前をひっぱっていただいて、どうもありがとう。これまでのSSよりは速く走れたような実感があった。

SSを出たところからが、朝のブリーフィングで修正されていたコマ図に従って走る区間。コマ図自体は難しくなかったのだが、修正した図が最後のコマにたどりついたときに、それが本来のルートと合流するコマがどこなのか…自分でメモしたのだが、ペンが太すぎたせいで、文字がつぶれてしまっていてよく読めない。恥ずかしながら、その時前にいためぐちゃんに、ところで、ここってどこのコマになるの?と聞いてしまった。しかしあとで良く考えたら、修正図はiPhoneで写真も撮っていたので、ポケットからiPhoneを取り出して画像を拡大して確認すれば良かったのだ。自分で解決できるはずの問題なのに、つい身近な人に頼ってしまい、なんとも情けない限り。

当初の予定通り、75km地点のGSで給油。この際に、持っていたカステラとウイダーインゼリーを補給。夕食も朝食も抜きのスタートだったので、空腹が電池が切れかかっていた。これでようやく腹の虫と気持ちが落ち着いた。

この日は、総走行距離は478.26kmと、前日に比べれば70kmも短いのだが、それでも十分に長い距離だ。ダートは 183.43kmだから、前日の185.85kmとほとんど変わらない。ダート率で言えば、この日のほうが高いということになる。



川沿いを走り、集落の間を抜け、ダートを走り、鉄橋を渡り、また川沿いを走り…何度も何度も似たような風景を目にしているうちに、抜け出せないタイムリープの環の中にいるような錯覚に陥る。

167km地点のGSで、早めに二度目の給油。75km地点の給油からまだ100kmも走っていないのだが、ここで入れておけば、334km地点の最終GSまでもう給油しなくてよい計算になるからだ。

13:40頃 CP1を通過。

ここで、マップホルダの角度を少し変更。スタンディングで見やすいように、前方に寝かせてみた。

距離的には昨日がピークだが、その疲労と寝不足がたたるのは翌日、つまりこの日だった。絶え間なく襲ってくる睡魔との戦い。居眠り運転をしないように、気がつけばヘルメットの中で大きな声で歌ったり、ひとりでしゃべったりしていた。

300km地点の前後だっただろうか。突き当たりを左に曲がる丁字路の左に、バイクが停まっているのが見えた。見覚えのある青いバイクとオレンジのジャケット、あれはトシヨシさんだ。

停まって声をかけたら、なにか残念そうに頭を左右に降っている。話を聞けば、林道の中で、ブレーキのパッドピンが緩んで、ブレーキパッドがなくなってしまったのだという。幸いパッドピンは落ちる前に回収できたので、すぐに林道を逆走してパッドを探したそうだが、見つからなかったそうだ。

もしルートの近くにたまたまバイク用品店があれば、もしかしたら走行を続行できたかも知れない。ビバークに戻れば、スペアのブレーキパッドはあるという。しかしながら、「任意の地点にスペアパーツを輸送すること、ラリールートを離れての整備、部品の調達、観衆のアシスタンス及びラリー同走者等は全て厳しく禁止され、失格の対象となる。」というルールがあるので、サポートカーにスペアのブレーキパッドを持ってきてもらうこともできないのだ。

ここで止むなく、エマージェンシー封筒を開けて、CP2とSS-7不通過で二時間のペナルティを受け、ビバークに直行しなければならないことになったトシヨシさんの無念さを思うと、心が痛んだ。…後でトシヨシさんに聞いたところ、この時、もちろん悔しかったそうなのだが、同時に「ああ、今日は早く眠れるな」と、どこかでほっとしたそうだ。

そこに、後ろからミサイルファクトリーの小川さんや、どこかのルートをショートカットしてきたR1200GSの加原さんらもやってきた。しばし話した後、とにかく334km地点のGSまではノンストップで走り、その向かいにあるローソンで休憩しよう、と心に決めてリスタートした。

開設時間内に無事にCP2を通過。


18:40頃 ガソリンを入れてから、コンビニで休憩。コンビニの数が少ないので、同じコンビニに選手達が続々と入ってくる。みんな、すっかり疲弊している。ゴールまでまだ130km余、今日もビバーク帰着は23時くらいにはなりそうだ。

このコンビニで、ご飯をおにぎりですませるかどうか迷ったのだが、小川さんが弁当を買っているのを見たらうらやましくなってしまい、僕も弁当を買って食べた。この日、ようやくまともなご飯を食べることが出来た。ついでに、コマ図をホルダにセットするためのセロハンテープ(前日にプラスチックのホルダが割れてしまった)と、予備のガムテープ、細い油性ペンを調達しておいた。

コンビニを出て、しばらく小川さんやなおとくんと走ったり、順位を入れ替えたり、離れたりしながら、少しずつ前へ進んだ。暗くなってからもやはりダート率が高いため、思ったより距離が進まない。

21時半〜22時あたりだっただろうか、ようやく449km地点、夜のSS-7にたどりついた。


ここは、最初のコマに「谷の中へ この先林間コース」と書いてあり、短い距離ながらちょっとエンデューロ気分が味わえるSSだった。この頃には、疲れを通り越してややライダーズハイ状態になっていて、けっこうノリノリな気分。「このSS面白いやん!よし、いけてるやん!いやいや、調子に乗るな、落ち着いていかなあかん!」などと、ひとりで関西弁で話しながらSSを走り抜けた。今までのSSに比べたら、けっこうイケているような気がした。

SSを抜けたら、その日のビバークまでは25kmほど。しかし、ここがやたらに長く感じた。25kmのうち、およそ10km近くが、分岐が複雑な上にせまくてスピードも出せないようなダートだったのだ。SSが終わってようやく終わり、とほっとしたのに、まだこんなに夜の林道を走らせるのか…と、選手の誰もが思ったに違いない。

途中まで前は僕の前にNACさんがいたのだが、どこかのコマで、分岐を間違えて右に曲がって行くのが見えた。分岐で停まってホーンを鳴らしてみたけど、戻ってこなかった。そこからはまた、真っ暗な林道を一人で走り、やがてビバークへとたどりついた。この日もやはり、23時20分頃になっていた。

ミサイルファクトリーのピットエリアにいったら、仕事の都合で初日から参加できなかったサポートメカニックのいまっぽが来てくれていた。CRFのフロントホイールを外していまっぽのところに持って行くと、てきぱきとタイヤ交換をしてくれた。フロントホイールを車体に組むときにもまだ手間取ってしまい、結局そこでもいまっぽの手をお借りした。確かにフロントタイヤはかなり減っていたのだけれど、昨晩のリアタイヤ交換の失敗を考えたら、もうこのまま最後まで走りきってしまおうかなあ、などと弱気になっていたところだったので、ここでいまっぽが助けてくれたことは、本当にありがたかった。

転倒で左のハンドガードが歪んで、金属疲労でクラックがはいっていた。このままもう一度転ぶと、ガード自体が間違いなく折れてしまうような状態になっていたので、左のガードのみを外すことにした。これでクラッチレバー側がガードなしになったので、ウエストバッグにスペアのクラッチレバーを入れた。リアブレーキパッドが減っているのも気になったが、もう一日くらいは走れそうな気もしたのでとりあえずそのままにして、念のためリアブレーキパッドのスペアもウエストバッグに入れた。
翌日のマップを巻き、バイクをパルクフェルメにいれた頃には、やはりもう25時を回っていた。

この日も前日に引き続いて、テントをはらずに二段ベッドの宿泊施設で眠れる日だった。けっこう遅い時間だけど、これからちゃんとご飯を食べて、それからお風呂に入ろう。

四日目にして、はじめてお風呂にはいることができた。湯船で温かいお湯につかったら、心底ほっとした。どうも足の裏が痛いと思ったら、一日のうちにブーツを履いている時間があまりにも長いため、足の裏が白くふやけて、深い皺が刻まれていた。湯船の中でマッサージをして、あと二日、持ちこたえてくれ、と願った。

下の段で先に寝ていた人を起こさないように、二段ベッドの上の段にそろそろと潜り込んだ。もっとも、誰もが起こしても起きないくらい深い眠りについているので、そんな心配は無用なのだが。今夜は三時間くらい寝れそうだな。もうこの頃になると、「三時間寝れるならけっこうたくさん寝れるほうだよね、うん大丈夫大丈夫」と考えるようになっていた。

あと二日…最後まで走りきりたい。ここまできたら、どうしても完走したい。
 
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TBI2016参戦記 DAY3
(注:本記事では、会場やルートの雰囲気をお伝えするために、SSER公式ブログより写真を何点かお借りしています)

■5/1(日) DAY-3
TOTAL 547.43km  DIRT 185.85km


今日も三時間ほどの睡眠の後、五時にiPhoneのアラームが鳴る。走行距離、ダート率共に、過去最大だというDAY3がはじまった。今日がヤマ場だ…。いや、毎日がヤマ場みたいなものだけれど。

隣のテントから、なおとくんとめぐちゃんの話し声が聞こえる。夫婦でこのハードなTBIに参戦して、ともにここまでエスケープすることもなく走り続けている二人の朗らかな笑い声を聞くと、なんだかこちらも元気になる。

前日は、暗いテントの中でコンタクトレンズを装着したから、マークがみえ辛くて苦労した。テントのファスナーを開け、レンズを太陽の光に透かしてみたところ、あまり苦労することなくマークを見つけられ、昨日より手早く装着することができた。

二日目になり、朝の短い時間にやることがわかってきたので、昨日より少し手際が良くなった。

ウエアに着替えて、テントや寝袋を畳み、荷物をまとめ、オフィシャルにあずけるバッグ1を運びながら、その足で食器を持って朝食会場に向かう。ご飯を食べて食器を洗ったら、もう一つのバッグにその食器とサンダルを入れて、ブーツに履き替える。ミサイルファクトリーサポートカーにバッグ2を運び、テント跡地、つまりヘルメットやウエストバッグ等が置いてある場所に戻る途中でトイレを済ませ、ガムテープとペンを用意してブリーフィングに備える。

オフィシャルのトラックに、DAY-2までのリザルトが貼られていた。


【クリックで拡大します】

■DAY1までのリザルト
SS-1 30位  DAY-1のみの順位 30位 DAY-1までの総合 30位
■DAY2までのリザルト
SS-2 31位 SS-3 24位 DAY-2のみの順位 24位 DAY-2までの総合 24位

朝一番のSS-2の順位はやはり自分の実感通りまったくぱっとしない成績だったが、ナイトランのSS-3と、総合での順位は少し上がった。まずは、これでいい。SSを早く駆け抜けること以上に、コマ図を追ってひたすらに走り続け、CP/SS不通過ペナルティーを受けないことが大事だ。一時間ものペナルティーを受けてしまっては、どんなにSSで頑張ったところで、到底それを取り返すことはできないのだから。

一日目にCP/SS不通過ペナルティーを受けたのは三台だけだったが、二日目にして、早くも十数台ものエントラントがCP2やSS-3の開設時間に間に合わなかったりキャンセルしたりして不通過ペナルティーを受けていることが、このラリーの過酷さを物語っている。

今回のTBIでは、エマージェンシー封筒の開封および、エマージェンシーマップを利用してCPやSS間をショートカットすることについてはペナルティーを課さないという、ラリーの根底を覆すようなルールが適用されているのだが、TBIという過酷なラリーに真摯に取り組むエントラントには、緊急時を除いては敢えてそんなことをする人はいなかったはずだ。

(注:ただし、アドベンチャークラスやビッグオフでのエントラントについては、今回の全ルートの走破は物理的に無理があったので、この特別ルールをうまく利用してCP/SSを通過して完走するのも、それはそれでOKだったのだと思います)

それでも、この日の朝のブリーフィングでは、ヤマテツさん自らが「今日のルートは過酷だから、どうしても辛いと思ったら、どうかエマージェンシー封筒を開けてください」と敢えて言ったのにはちょっと驚いた。ラリーの主催者がエマージェンシー封筒の開封を推奨するような発言をすることには違和感があったが、それだけこの日のルート設定が厳しく、エントラントの身を案じてそう言わざるを得なかった、ということなのだろう。

この朝のブリーフィングではまた、エントラントを喜ばせる発表があった。「今夜は布団で寝れます」。小さな歓声があがった。もっとも過酷なルートを走る日だからこそ、ビバーク到着後に、テントを張らずに布団で眠れるというのは、本当に嬉しいお知らせだ。

06:45 パルクフェルメ解放


07:00 定刻通りにスタート。スタート順は24位+アドベンチャークラス2台なので、26番目、およそ13分後。

スタートしてしばらく行くと、ほどなくSS-4にたどりつく。
相変わらず、朝のSSはいまひとつ調子が出ない。たぶん、いや間違いなく、リエゾンでなおとくんや小川さんらを見つけて後ろをついて走っているときの方が速く走れている。一人で走るときには、自分で走りやすいラインや出せるスピードの限界値を探らなければいけないが、速い人の後をついて走るときには、前の人のライン・速度を見て、僕も行けるだろうという判断でアクセルを開けていけるからだ。その時に出せたスピードを、一人で走っている時でも出せるようにならなければ、SSを速く走ることはできないんだな。

ともあれ、朝のSSを済ませると気持ちがほっとする。夜のSSまでは、ひたすらコマ図ツーリングを楽しめば良いのだ。天気は良く、気持ちよい日差しの中を順調に走って行くと…なおとくんが停まっているのを見つけた。クネクネ舗装路でのスリップダウン。僕が初日にやらかしたやつだ。マシンも人間もダメージはなかったようなので、一声掛けてからそのまま先に進んだ。

それからしばらく走ると、アドベンチャークラスで参加のVanVan50木の実号が停まっていた。ミサイル小川さんがなにやら難しい顔をしてバイクをいじっている。どうもエンジントラブルらしい。

さて、ここで「小川さんが木の実さんのバイクを整備している」ことについてルール的にはどうなっているかというと、結論を先に言えばこれは全く問題の無い行為だ。

選手間のアシスタンスについて、安全が確保できない等緊急の場合及びオフィシャルの指示による場合以外は以下の行為を禁止する。
○コース上でのバイクによるバイクのけん引。
○他の選手によるエンジン始動。
○他の選手がバイクにまたがること。
コース上で(SCPを出てGCPに入るまでの間)これらに反した場合、アシストを受けた選手を失格とする。


サポートカーのメンバーが選手の整備を手伝えるのはビバークのピットエリアにいるときだけで、ルートにいる選手の整備を手伝うとペナルティー(失格)になるが、選手である小川さんがほかの選手のエンジンを整備するのは、ルール上で認められた選手間のアシスタンス行為になるのでOKというわけだ。ただし、修理中や修理完了後に、バイクにまたがってエンジン始動を試みる行為は、そのバイクのライダー本人がやらなければいけない、ということになる。

残念ながらその後、VanVanのエンジンは息を吹き返すことは無く、無念のリタイヤとなってしまったそうだ。


寝不足のはずだが、太陽の光を浴びて走っていると元気になる。三日目ともなると、次第にバイクと自分がなじんでくるのが実感できる。何本目かの林道で、見覚えのあるKTMに抜かれた…NACさんだ。これは走り方を学ばせてもらおうと思い、一生懸命後ろについて走った。


NACさんラリーのリエゾンのスピード、ライン取りを教えていただき、ありがとうございました。

お昼ご飯はこの日も補給食だけで済ませ、先を急ぐ。

14時過ぎに、カメラマークのあるビューポイントに到着。
とにかく先を急ぎたい気持ちもあるけれど、せっかくだから…と思い、停まって写真を撮ることにした。


そこに、おーたきさん、なおとくん、まるちゃんがやってきた。

せっかくだから、しばらくなおとくん、まるちゃんについて走ってみることにした。と思ったら、どっかの分岐でなおとくんが間違えて消えた…。

ガソリンスタンドに先について給油していたら、しばらくしてまるちゃんとおーたきさんが追いついて来た。
なおとくんあそこで分岐間違えて、どっか行っちゃったよね。まー待ってなくても大丈夫でしょ、なおとくんだから(笑)。
…いや、非情なわけではなく、コマ図ラリーとはそういうものなのだ。

その後、しばらくおーたきさんについて走ってみることにした。お互い、消えても気にしないというお約束。あくまでコマ図ラリーだからね。おーたきさんは流して走っているだけというが、速い速い。ついていくのが必死だ。

林道の出口付近で、ターンした際に妙にリアが流れる感触があって、転倒した。そこで先行するおーたきさんとはさようなら。今の感じは何だったんだろうと思いながら、林道を出て、舗装路を走り出した。走れるけど、なんか違和感が…。CP2まであと数キロというところなのに、リアタイヤがパンクしていた。

ここで修理すべきか。いや。CP2を確実に、開設時間内に通過してから、ゆっくり落ち着いて修理をするほうがいい。こんな時のためにタイヤをMT21にしたのだから。ピレリMT21というタイヤは、リアがパンクしていても、コーナーを曲がる際の挙動にちょっと注意すればそれなりに走れるのだ。

数キロ我慢して走り、17:40頃に無事に350km地点のCP2を通過。その先の広場でチューブ交換を行うことにした。

タイヤに新しいチューブを入れ終わったころに、時間は18時を過ぎていて、ゴールまではまだ残り200kmもあるんだなと思った。修理を終え、再スタートしてしばらくしたら暗くなる。ビバーク到着は何時になるだろう?日付は変わってしまうだろうな…。そんなことを考えていたら、そこに、ミサイル小川さんとなおとくんがやってきた。

「ここからは本当に大変だから、三人で一緒に走りましょう」という小川さんの言葉が本当にありがたかった。

小川さんやなおとくんに前を引っ張ってもらうと、ひとりの時より二割増くらいで速く走れる。夜の林道の分岐も、三人の目でコマ図を確認しているので安心感がある。

竹薮の中の林道を走っている際に、突然後ろを走るなおとくんのライトが消えた。どうやら、転んだらしい。何度もクラクションをならして小川さんに合図したのに、全然停まってくれない。仕方ないので、舗装路に出るまでそのまま走り続けた。そこで小川さんに聞いたら、なんかファン、ファンって変な音がする気がしたけど、怖いから聞こえないふりしてたそうだ(笑)。僕自身はなにも聞いていないのだけれど、TBIで四国の路を走っていると、昼夜問わずに「何かの声」が聞こえることがよくあるのだそうだ。寝不足による自律神経の異常で幻聴が聴こえるのか、いや、それとも…?


この日最後の給油をすませるが、ゴールはまだまだ先だ。

先頭を走っていたなおとくんが思わず「長っ!!!」と叫んでしまうほどに長く真っ暗で分岐が複雑な林道を抜け、小休止していたところで、後続から5台のグループがやってきた。そこに来た人に聞いたところ、CP2を通過した直後からはエマージェンシーマップを見てショートカットでSS-5を目指した人や、SS-5をキャンセルしてビバークに向かった人が多数いて、すべてをオンコースで走っている人はあまりいないそうだ。先に通過しているトップグループと、ここにいる8台と、後方にあと数台といったところか。

しかし、僕らはこの四国にラリーをしに来たんだ。ショートカットはしたくない。エマージェンシーマップを見て最短距離でSS-5に直行してもなんらペナルティーはつかないが、それでもすべてコマ図通り、オンルートで走りきろう。そうでなければ、TBIを完走したのだと、胸をはって言えない気がする。これが、その場にいるライダー全員の共通する思い…いや、決意だった。

そこからは、8人のトレインで走った。先頭を走る人が誰だったのか僕にはわからないが、とにかく速かった。ダートも舗装路も、そのスピードでコマ図を見て走れるのか、と驚くようなスピードで駆け抜けて行く。前の人に置いて行かれまいと誰もが必死で走っていくうち、一緒に走っている仲間達との一体感が高まっていった。やがて8台のバイクは、光を放ちながらうねる大きなひとつの生き物のようになった。このときの高揚感を、きっと僕は一生忘れないだろう。

23:56 SS-5まであと数キロの地点の路上で、力つきるように休憩。ここまで来たら、あと少し…。

と思っていたら、SSERのオフィシャルカーがやって来た。こんなところで休んでいないで、すぐにSSに向かってくださいという。ライダーも大変だが、それを待っているスタッフも遅くまで大変なのだ。

さて、肝心のSS-5だが…やらかしてしまった。
CRF250Lには、夜のSSに備えて、相当に明るいライトを備えている。H4型で45W/4500LMの高輝度LEDバルブに、8灯40Wの補助灯の組み合わせは、漆黒の闇を切り裂くように明るく照らしてくれる。
このライトのおかげで、夜のSSは嫌いではないのだが、このときは分岐を一カ所間違えそうになり、しばし停車してコマ図を巻き戻して確認してしまった。実際には間違えていなかったのだが、なにしろここまでオンルートで走ってきて、時刻は24時を過ぎているため、判断力が鈍くなっていたのだろう。この時はSS内で一分近く停まってしまい、結構なロスになってしまった。しかしながら、SS内で迷子になってしまうこと、それによる大幅なロスタイムを考えたら、結果的にはそれで良かったのだろう。

もしかしたら、SSを出たところにさっきの仲間達がいたりして、などとも思ったが、さすがにそれはなかった。みんなで共有した時間の楽しさを思い出しながら、ひとつずつ確実にコマ図を見て、ビバークを目指す。

やがて547kmを走りきってようやくこの日のビバークにたどりついた頃には、すでに午前一時を回っていた。

すぐにでも眠り支度に入りたいところだが、3日目の夜というのは、整備にも一番時間がかかる日なのだ。
僕ごときの走りなら、MT21のようにライフの長いタイヤであれば、もしかしたら交換しないで最後の日まで走りきれるかも…と思っていたのだが、読みが甘かった。三日間、四国のダートと舗装路を1450kmほど走ったリアタイヤは、すっかり摩耗していた。


先に次の日のマップを巻いてから、タイヤ交換に取りかかった。持参した工具は、走行中のパンク修理を目的としていたため、タイヤレバーがかなり短いものだった。片側のビードをめくってチューブを入れ替えるには十分なのだが、タイヤを完全に外した後、このレバーでは新しいタイヤをなかなかうまく入れられない。事前練習したはずだったのだが、なかなかうまくいかない。ビードクリームがない…長いレバーが欲しい…などと、周囲に泣き言をいってしまう精神状態。やっと交換して、コンプレサーでエアを入れ、車体にとりつけたものの…空気圧を調整しようとしたら、ビードをあげるためにパンパンにいれたはずのエア圧がすでにずいぶん下がっている。レバーでチューブを噛んで、スローパンクしていたのだ。

この時点でもう三時になっていて、ミサイルチームのピットに残っていたのは僕とシラスくんと、あと1〜2名くらいだっただろうか。ミサイルファクトリーのサポートカー体制は、ライダーの依頼を丸投げですべてメカニックがやってくれるようなものではない。サポートは荷物を運び、整備スペースや道具を用意してくれるけれど、あくまで基本的にはライダーが自分で整備をして、どうしても無理な場合などには、補助的にサポートメカニックが手伝ってくれる、という体制だ。そもそも、サポートカーが認められていなかった時代は、ピットに於ける整備もすべてライダー自身がやるのがルールだったのだ。小川さんやトシヨシさん、なおとくんなどは、ちゃんとすべての整備を自分でこなしていた(さらにはパートナー分の整備まで…)。

しかしこの日、僕はここでもう、無理だ、限界だと思ってしまった。この時間からチューブ交換をしても、もう一度穴をあけてしまう気がする。シラスくんに、少しでも寝かせてほしい…と泣きついて、チューブ交換を依頼してしまった。厳しいラリーでは極限状態に追い込まれるから、その人の本性が出るらしい。僕は、ここで「甘え」という本性が出てしまったのだ。もし、サポートが認められない時代のルールなら、ここで失格だ。シラスくんには本当に、足を向けて寝れないほど感謝すると同時に、今回のラリーの中で、もっとも自分が不甲斐なく、情けなく、かっこわるいと思った出来事だった。とてもラリーストを名乗ることなんて出来ないな。

シラスくんに後のことを頼んで、晩ご飯も食べられずシャワーも浴びれずに、ウエアを脱ぎ捨てて布団にもぐりこみ寝たのが三時半。テントを畳まなくていいから、五時半まで眠れるのかな。長い長い、ほんとに長い一日だった。あと二時間後にはまた、次の長い一日がはじまる。



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TBI2016参戦記 DAY2
(注:本記事では、会場やルートの雰囲気をお伝えするために、SSER公式ブログより写真を何点かお借りしています)

■4/30(土) DAY-2
TOTAL 531.86km  DIRT  150.02km


5:00 iPhoneのアラームが鳴った。さっき晩ご飯を食べ、寝袋にもぐりこんだばかりのような気がする。実際のところ、三時間ちょっとしか寝ていないのだ。

狭く薄暗いテントの中で最初にやったことは、コンタクトレンズの装着だった。僕は普段は、近視用のワンデーコンタクトレンズをつけているのだが、このレンズでは、乱視を矯正していないため夜の視力がそれなりに落ちてしまう。都市近郊は道も明るく、普段の慣れた道であれば運転にまったく支障はないレベルだが、街灯一つない田舎道や林道を、コマ図だけを頼りにまったくの予備知識なしで運転するとなると、それは話が違う。そこで、TBIに備えて、眼科で乱視を矯正するワンデートーリックコンタクトレンズを処方してもらった。

近視用のワンデーコンタクトレンズは入れる向きは関係ない。しかしトーリックレンズは、レンズに刻まれているマーカー(極く薄い縦線)が下方向になるように装着しないと、正しく乱視矯正が出来ない。

長年コンタクトレンズを使っている僕は、近視用レンズであれば、鏡など使わなくても二、三分もあれば両目のレンズを装着できるのだが、トーリックでは時になかなかこのマーカーが見つからず、時間がかかってしまうことがある。この日も少々手間取って、10分ほどかかってしまった。ラリーにおける朝の10分はとても貴重だというのに。

それから、寝袋やマットをたたみ、ウエアやプロテクタを装着し、あとはヘルメットとグローブを装着したら乗れそうな状態になってから、テントを這い出した。この時点で五時半過ぎくらいだが、まわりのテントはすでに半分くらいは畳まれていて、早い人はすでに5時30分から提供されている朝ご飯を食べはじめていた。手慣れたラリーストは、とにかく朝の準備も早い。



朝露に濡れたテントを乾かす間もなく畳み、荷物をパッキングして、オフィシャルにあずけるダッフルバッグ(22.5kgまで)と、ミサイルサポートカーにあずける荷物に分け、それぞれの場所に運ぶ。この時点で、もう六時をだいぶ過ぎてしまい、朝ご飯は諦めた。これから朝食を食べて、食器を洗って片付けるなんて僕には到底無理だ。六時半からはブリーフィング、七時になればスタート。これはもう、こちらの都合がどうあれ、絶対に変わらない鉄の規律なのだ。

ブリーフィング会場近くに貼られている、DAY-1のリザルトを見る。

【クリックで拡大します】

DAY-1の場合は、SSが一カ所しかなかったため、「SS-1の順位」=「DAY1だけの順位」=「この日までの総合順位」となる。初日だけあって、SS不通化のペナルティーを受けているライダーは三台しかいない。

30位か…。
出走前には、「順位は気にしない、あくまで完走が目標」だと言っていたけれど、やはりこうしてリザルトが出ると、気になる。少しでも速く走って、ひとつでも順位を上げたい、という欲が出てきた。

この日のブリーフィングでは、ちゃんとガムテープをペンを持参した。コマ図の修正はなかった。CP/SS/給油ポイントもメモした。よし、大丈夫だ。

【これはなおとくんのガムテメモ。みんなそれぞれ自分が見やすいようにメモをとってます】

スタート順は、前日の総合成績順(ただし50ccのアドベンチャークラス二台は常に先頭)となる。30番ということは32番目スタートなので、7時16分頃のスタートだ。今日は少しでも早くビバーク地に着いて、せめて12時から5時間くらい寝れないかな…という気持ちでスタートした。3時間ちょっとしか寝ていない割には、不思議と元気だ。


6km地点から朝のSS。SSは初日からの通しナンバーになるので、これがSS-2ということになる。
コマ図を見る限りは極くシンプルなので、迷うことはなさそうだ。

しかしながら、SSに入ると、朝一番で体が目覚めていないのか、思ったほど体が動かない。うまく曲がれず、コーナーをオーバーランしたりして、SSを攻めているというよりは、無難にそこそこのスピードでツーリングしているようなペースになってしまった。うーん…これでは昨夜のSS-1と変わらないな。

いや、まだまだ二日目がはじまったばかりだ。6日目のSS-11までが勝負。少しずつSSというものに慣れて、タイムをつめていけばいいんだ、と気を取り直して走り出した。

しばらく走っていると、自分でコマ図に塗ったマーカーがおかしいことに気がついた。

…しかも、二コマ連続で間違っている。道なりが正解なのに、左折方向にマークされているのだ。初日のブリーフィングの前に、あわてて塗ったからだ。ここでは自分で気がついてちゃんと道なりに走れたが、ほかにも間違ってマーキングしてる箇所があるかもしれないから、気をつけなければいけないな。

64キロ地点。右ターンしながら、ここは昨日も逆走で走ったような気がするな、と思った。そのまま走り続けると、コマ図では舗装の表示のままだが、道なりにダートに変わった。ダートにはタイヤの跡があったのでそのまま走り続けたが、その次のコマがいっこうに現れない。見落としたかな…と思った頃に、向かいから一台のバイクがやってきた。見ると、ミサイルファクトリーの小川さんだった。65のコマも67のコマも見つからないよね?と言う。そうですね、なんかおかしいのかなあ。僕の後ろにも一台ライダーさんがいて、三人でコマ図とにらめっこ。

「あっ!!!」僕の後ろにいたライダーさんが叫んだ。「64km、右折じゃなくて直進!」
そう叫ぶやいなや、エンジンをかけて走り出した。ミサイル小川さんも僕も瞬時にして何が起こったかを悟り、それに続いた。

小川さんは、単に勘違いで曲がらなくていい分岐を曲がってしまったそうだが、僕の場合は、完全に「自分の塗ったマーカー」に騙されてしまった。このミスコースをきっかけに、僕はもう、今後コマ図にはマーカーを塗らないことを決めた。ちゃんと正解が書いてあるコマ図に、わざわざ自分が間違いを書き込んでしまう可能性があり、却ってリスクが増える行為だと悟ったのだ。もしマーカーを塗りたいのであれば、瞬時に判断が必要なSSの分岐だけにすればいい。SSの数コマだけであれば、間違いなくマーキングできるだろう。リエゾンではそこまで素早い判断は必要ではないし、マーカーが塗ってないほうが、却って色の情報に頼らずにしっかりコマ図のディレクションを確認することにつながると思う。この間違いは、今後のコマ図ラリーのために必要な経験だったのだと思うことにした。人は、自分の失敗からしか学べない生き物なのだ。

ここでのミスコースのタイムロスは、「いも天おいしいよ」と書いてあるコマで、小休止しておやつの「いも天」を食べているみんなに追いつくことでチャラにできた。朝ご飯も食べていないのでかなり空腹だったが、補給食のウイダーインゼリーとカロリーメイトを手早く食べて、「いも天」はあきらめ、先を急ぐことにした。

CP1を通過。ロスタイムは取り返した、もう大丈夫のはずと思って走り出した、本日何本目かのダート。
今日は、全然写真を撮っていないなあ…と、ふと景色に見とれて気が緩んだ瞬間に、転倒してしまった。

シフトペダルがとんでもない方向に曲がってしまった。

工具を取り出し、メガネレンチをかませて、元通りではないが、使える形状に修復。本当に、事前に鉄のシフトペダルに換えておいて良かったと心から思った。アルミペダルだったら、おそらく折れてしまっていただろう。

修理している間に、何台ものバイクが通り過ぎていくので少し気持ちが焦るが、実際にロスしたのはせいぜい20分程度なのだから、焦ることは無い。気を取り直して、CP2を目指す。


途中でなおとくんと会って、しばしランデブー走行を楽しんだりもした。基本的にはルート上をおおむねひとりで走っているのだが、たまに他のライダーと一緒に走ると、一人のときより速く走れたり、そのライダーから走り方を学んだりできるのだ。

給油とトイレと補給食は常にセット。無駄に休憩せず、リエゾンを飛ばさずに走ることが休憩だと思って、淡々と進んだ。

少々分岐がややこしいところもあったが、やがてCP2にたどり着いた。

その後、400km地点から先の、夜の林道のコマ図が複雑だった。
風車のそばから入っていく簡易舗装の林道と、その後の狭く分岐だらけの林道。真っ暗で分岐が多く、走っていると心細くなるような道で、向かい側から戻ってくるライダーと遭遇。「これ、おおてるん?」と関西弁で話しかけてきたのだが、今にして思えば、あれは誰だったんだろう。もしかしたら泉本さんだったりして。
このあたりで、だいぶ多くのライダーが翻弄されたようだ。

ただ、ここの林道は複雑ながら、僕には「これで合っている」という確信はあった。一日目が終わった後、多くのライダーが「タイヤ周長があわない、距離が合わない」と言っていたのだが、僕のrc-7はほとんど距離があっていたからだ。手動でラリーメーターのタイヤ周長を合わせるライダーは、だいたい2100前後の数字から合わせて行くので、少しずつ下げて行っても、今回の正解値である周長2050前後という、小さすぎるとも思える数字にたどりつくのに時間がかかったようだ。僕は、rc-7の自動周長補正機能を使用して、初日の30kmほどでこの周長にたどりついていた。全回のいわき林道ツーリングの教訓を生かして、数字が合うようになったら、自動補正機能はオフ。これで、ダートの一部をのぞいて、初日の早い段階から、距離はほとんど狂うことはなくなっていた。rc-7の自動周長補正機能は、使用していない人も多いようだが、これはrc-7のウリとも言える有用な機能だ。

それでもこの夜の迷路のようなダートの緊張感は高く、コマ図通りに舗装路に脱出し、コマ図に書かれていた430km地点のコンビニで、他のライダー二名に会えたときには、心底ほっとした。

ゴールまであと100kmということは、3時間以上はかかるわけだ。晩ご飯が食べられるのはまだまだ先だし、今日はそもそも補給食しか食べていない。コンビニでおにぎりを二つ食べてエネルギー補給。さて出発するかと思ったところに、なおとくんがやってきた。「今の林道やばいよねー。」「いやー。めぐが心配だよ。」そんな会話を交わしてから、一足先に出発した。

夜のSS-3。手前でコマ図を確認。
まあ、つまり道なりだよね。これは、間違えずにアケアケでイケるでしょう。

と思ったら、509.03kmのコマでやらかした。
橋を渡ったら、右からダートが合流しているように描かれているけれど、これは実際には正面の道なりにダートがある感じで、「道なり」の意識で行ったところ、ダートにつっこんでしまった。幸い、車体をそちらにつっこみながら「コマ図となんか違う」ということに気がついたため、大幅に通り過ぎることはなく、バイクにまたがったまま足で地面を蹴ってバックし、左のルートに復帰したが…またしても、SSをスッキリと全力では走り切れない結果となった。

SS-3を抜けたら、あと20km、なにもなければ40分ほどでビバークにつくはず。


23:20ごろ 結局、前日と同じくらいの時間にゴール。

SS-3で分岐を間違えた話をしたら、トシヨシさんもミサイル小川さんもみんな同じことをしてたそうで…なおとくんは、その向かいのダートから、間違えたバイクが出てくるところだったんで間違えずにすんだとか。そんな話をしながら、みんな、とても疲れているんだけど、なんだか笑ってるんだよね。

もろもろ整備やマップの巻き直しなどがあって、25:00でピットエリアはまだこの状態。


マシンをパルクフェルメに突っ込み、テントを貼り、晩ご飯を食べたら、今夜もまた三時間しか眠れないんだな…。
そしてこのときにようやく悟った。これは、最初から最後まで二、三時間しか眠れない日々が続くラリーなんだということを。明日は期間中で最長距離を走る日だから、ビバークへの帰還がなおさら遅くなることは間違いないだろう。もう、腹をくくるしかないんだ。

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